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会社が潰れるというのは、ある意味当たり前なんですよ。
だから、潰れたときのことを、みんな見ています。会社の資金繰りが悪いのに高い遊興費を使っていないかとか、派手なオフィスにいるかとか、事前に資金状態が苦しいなどの情報を出してきて協力を要請してきていたかとか、潰れそうだと言うとき連絡が取れないとか、そういう話。
再チャレンジできる社会を! という掛け声はもちろんその通りだと思うんですが、チャレンジを容認するかはどう潰したか次第です。
3月決算の企業にとって、4月から5月は通常業務と並行し、決算処理、株主総会に向けての準備など極めて多忙で、私のサイトも更新が極めて滞っている。しかし、今日になってやっと一息つくまでになった。ここ数週間の苦労を思うと、ふと過去の記憶が蘇ってきた。ちょっと怖くかつ信じ難い実話だ。
2年ほど前のこと。ある交流会で若い起業家と名刺交換した。A氏としよう。彼は、起業してまだ1年足らずと言っていたが、彼が得意とする「独自の顧客層」に対し、我々の商品を販売したいと要望があった。
我々単独では早急に開拓できない顧客層であり、ありがたい話と考えたが、まずは、代理店契約といったリスク(それなりのロットの商品を低価格で納品しても入金が無ければすべて損になる)を回避するため、彼の会社を通じて販売された量に応じて、それなりの手数料を支払うという契約内容でスタートした。私の会社も彼の会社専用のラベルを1000枚程度、印刷しただけで、大きな費用は発生しなかった。
取引の流れは次のようだ。4000円の我々の商品をA氏は、彼の顧客から受注する。我々はA氏が受注したと連絡があった段階でA氏のオフィスへ商品を発送する。その後、我々は、A氏に小売価格10%の400円のみを引いた3600円と送料実費を請求する。実質的なA氏の利益は400円しかない。
我々の商品は1kg程度あるため、どの地域でも約700円以上の送料が必要となる。よってA氏は顧客に対して送料を請求しなければ必ず損となる。よくある「5000円以上お買い上げの方は送料無料」という通販の形態は取れない程、利幅は少ない。
取引開始前に一度、A氏のオフィスを訪問した。ベンチャー企業が集まるインキュベーション施設の一角が彼のオフィスだったが、最初はどんな企業もそのような形でスタートするため違和感は無かった。そして利幅が極めて少ないことについて再度、確認したが、最初はそれでいいとA氏は言った。「まだまだ力不足の私ですから」と。
そして、オフィス訪問から2週間程度で、すぐに注文が来た。なかなか良いスタートだと考え、本当の意味での信頼関係を築くために、何度か会合(いわゆる飲み会)を重ね、販売促進の方法や、今後の計画を双方で議論した。その後は、メールや電話などでお互いに進捗状況などの報告を共有していた。
それからまた数週間、ちょうど交流会で出会ってから2ヵ月程経過したが、注文はそれなりに続いていたため、本格的に代理店契約を締結し、A氏の会社専用の商品を作ろうかと考えていた。もちろんA氏側からの支払いも停滞無く行われていた。
しかし、その頃になって、急にメールのレスポンスが遅くなってきた。返事はあるのだが曖昧な回答だ。電話でのやりとりも明確に応じることなく先延ばしのような回答しかなかった。ただ、メールも電話も最後には「もっと売れるように頑張ります」とA氏は常に答えていた。
彼のレスポンスに対して、少なからず違和感を覚えたが、注文と支払いだけは滞りなくあった。私はA氏の会社専用の商品を作り、それなりの利幅を持ってもらい、今以上に販売してもらえるかどうかについて最終判断するために、「近いうちに会いましょう」と連絡した。しかし、A氏は、「最近、他の事業で忙しいので少し待ってもらえますか」との回答しかなかった。
「まぁ、何とかなるだろう、こちらはリスクは皆無に等しいから」と私は判断し、A氏の連絡を待っていた。数週間後、社長であるA氏から、新入社員が入ったので、その担当者とこれからは、やり取りして欲しい旨の連絡があった。
この連絡を受けた瞬間に「何かおかしいなぁ」という感を持った。何も販売したこともなく、業界に詳しくも無い新卒社員という話だったこと、そして何よりも交流会の出会いからその後のA氏の対応の変化に強い違和感を覚えた。そこで私は、企画担当の社員とA氏のオフィスで打合せするように指示した。あえて私はその打合せに参加しなかった。
最初の打合せ後、企画担当の社員に「どうだった?」と聞いた。しかし、「特に問題はなかったように思います」と社員は答えた。
私は、どうしたものかなと考え、ふとA氏が「社長ブログを書いています。」と言っていたことを思い出した。A氏の社長ブログは、会社のサイトからリンクされておらず、かつ匿名でのブログだったが、知っている人が見ればA氏本人とすぐにわかる内容・サイトだ。
A氏の社長ブログは日々、更新されていた。誰それと出会って、何を食べたなど、「私が好まないブログスタイル」ではあったが、ブログを見る限り、様々な商品を取り扱っていることが書かれ、順調に事業が展開されているように見えた。
それから数週間後、私の会社の企画担当社員から、「社長、A氏の会社の担当者が、また他の方に変わりました」との報告を受けた。理由を聞くと「前の担当者の方は新しい事業を受け持つことになったそうです」とのこと。「新入社員が数週間後に新規事業担当とは、これまた珍しいな、完全に変だな、危ない」と私は感じた。
通常であれば、私に対し、担当者が何度も変わることに対して、一度はA氏から連絡があるべきものだ。何といっても交流会という場でA氏から我々の商品を扱いたいという話が発端なのだから。しかし、A氏からは何の連絡も無い。私は、私の会社の企画担当にとりあえず現状維持あるいは縮小の方向で、新しい担当者と話を進めるように指示した。
その後、たまにA氏のブログをRSSリーダー経由で見ていたが、毎日のように更新され、私の知っている社長にも会っているなどのエントリがあり、先に述べたように順調な事業をブログ上では展開されているように読み取れた。
しかし、ついに変化が現れた。注文がA氏の会社からまったく無くなったのだ。売れた分だけ手数料を払うスタイルを維持していたため、私の会社には何の損害も発生していなかったが、10日間だけ様子を見ることに決めた。しかし、A氏の会社からは何の連絡も無い。ただ、A氏は毎日を楽しむようにブログを更新されていた。
10日後、私の会社の企画担当に、アポイント無しでA氏のオフィスへ訪問するよう指示した。そして、その日、私の携帯電話が鳴った。
「社長、A氏のオフィス、誰もいません」と企画担当は叫んだ。
「何も無いのか」と私は聞いた。
「はい、書類もパソコンも何もありません、ただ・・・」と企画担当。
「ただ、何?」と私。
「そこらじゅうにいろいろな商品が残されています」と企画担当。
我々の商品もA氏のオフィスに残されていた。インキュベーション施設のマネージャーの許可を得て、我々の商品を回収した。
インキュベーション施設のマネージャーが言うには、毎日のように多様な商品がA氏のオフィスへ納品されていたとのこと。しかし発送などされず、オフィスの倉庫に保管されたままで、どうしたものかとマネージャーも不信感を抱いていたとのこと。新入社員というのも単なるアルバイトのようだった。
結局、A氏に顧客など存在していなかったのだ。我々の商品4000円を10%引きで仕入れ、差額の400円を利益というよりも現金収入源として見込んでいたのだ。本来ならば売上4000円を計上すべきところだが、誰にも販売していないため、400円が売上となる。しかし誰かから買ってもらわない限り、我々が請求する仕入値3600円と送料は確実にA氏の負担となる。我々の商品が在庫としてほぼすべて残っていたため、少なくとも我々の商品でA氏は大損していたこととなる。
しかし、送料が極めて安い商品、自ら商品を取りに行くなどして送料負担を回避し、どこかの転売先を見つければ、10%の利益と転売先での手数料でビジネスは成立する。もちろん、極めて低い売上となるがお金は僅かに残る。いずれにせよ家賃を支払えば現金は自ずと消えてなくなるはずだが、大量にあらゆる商品を同様の手法で取り扱い、日々を過ごしていたとしか他に考えられない。その一つが我々の商品だったのだが、我々の商品が持つ特性から転売先が見当たらなかったのだろう。転売先の確保が無理とA氏が判断したの結果として、私に会う意味は無い=A氏は私を避けるようになったのだと今となれば理解できる。
いずれにせよ、本当の意味でのビジネスとは言えない。自転車操業を超えたものとも言える。
A氏のオフィスに誰もいなくなったことが判明し、数日後、私は彼の社長ブログを見た。驚くべきことに彼はまだ日々、更新を続けていた。楽しそうに、そして順調そうに装ったエントリが続いていたが、2週間後には更新が途絶えた。
その後、1年程前、ある交流会で熱心に名刺交換をしているA氏を見かけた。私は声をかけること気持ちなど皆無だった。それよりもまだ京都にいることが信じられなかった。
恐らく、A氏は、いつになっても、新しいオフィスと違った会社名で多種多様な商品を扱う企業と関係を持って、同じようなビジネスを行い、社長ブログで順調な様子を装っているのだろう。いつまで続くのか誰も分からないが。いずれにせよ、ある意味において貴重な信じ難い経験だった。
社長ブログに書かれた内容だけで最初から相手を信じる人は少ないだろう。ただ、金銭のやりとりが円滑に一定期間、続けば社長ブログの内容も嘘と思えなくなることに注意いただきたい。「振り込め詐欺」ならず「社長ブログ詐欺」と同様だ。
この人の言っていることは本当か?―ウソ・ハッタリを見抜く心理学
渋谷 昌三
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MicrosoftのLive路線は,思ったほどの成果を上げられなかった。Live構想を発表したわずか1年後の2006年末に,MicrosoftがYahoo!と買収交渉を始めていたことこそが,同社の苦境を物語っている。
この苦境は,直近の決算にもはっきりと表れている。Microsoftの2007年10〜12月期決算におけるオンライン・サービスの売上高は,前年同期比38%増の8億6300万ドル。米Googleの2007年10〜12月期決算の売上高48億2668万ドル(前年同期比51%増)と比較すると,額・伸び率ともに大きく見劣りする。
2007年に入ると,MicrosoftがGoogle路線とYahoo!路線の狭間で悩むのをあざ笑うかのように,Google自身が Yahoo!やMSNのテリトリーに進出し始めた。Googleは2007年5月にディスプレイ広告(バナー広告)に強い米Double Clickを買収。いよいよメディア向けの広告ビジネスでも,Googleは無視できない存在になった。Microsoftも,同じくディスプレイ広告に強い米aQuantiveを60億ドルで買収して,Googleになんとか対抗を図る。
しかしGoogleは手を緩めない。2007年秋には,携帯電話機プラットフォーム「Android」を発表。Microsoftとしては,「Windows Mobile」を担ぐスマートフォン向けOS市場を侵食されるだけでなく,携帯電話機向け広告でもGoogleの後塵を拝するおそれが出てきた。
1)成功の頂点で大事故にあったり、病気になったり。さらには病死も。
2)脚光を浴び、マスコミにもてはやされるなか、家族が事故や病気に。
3)成功者として本を出版したとたん、会社の業績が急降下。
4)カリスマ経営者の家庭は破綻。夫婦別居で、愛人がそこらじゅうに。
5)業績をあげればあげるほど、組織の問題が大きくなっていく。
6)社内混乱の引き金を引くのは、意外にも社長が一番信頼している右腕社員。
7)ストレスが原因で社員が連続して急に倒れる事態が生じる。
8)創業時からイエスマンばかりのため、優秀であっても異分子は弾き飛ばされやすい。
井深大と盛田昭夫。燦然と輝く2人の創業者の理念。
その残像が変化を拒む人々の拠り所となり、変革者を苦しめた。
会長兼CEO退任から2年半。出井伸之が「改革の真実」を語った。
(一部割愛:以下、ミセスとは盛田昭夫氏の妻をいう)
創業家を大切にしないのは自分の親にツバするようなもの。創業者がいなかったら、会社は存在しない。自分がCEOの頃は、定期的にミセスと食事をして、事業の節目ではちゃんと説明に行ったが、経営に口を出されることはなかった。
例えば、ソニー生命保険の売却を検討した時、ミセスはすぐに「あれは確かに主人が作った会社ですけど、主人の時代は主人の時代。出井さんがお売りになるというのであれば、それで構いません」と言ってくれた。
それでも情がつながる大切さというのはある。ハワードはアメリカ人だけど、私のやり方を見てきたから、そこはちゃんと分かっている。
(一部割愛)
ソニー初の「専門的経営者」である出井には、もう1つ越えねばならぬ壁があった。求心力の問題である。
専門的経営者が一番担保できないのは求心力。創業家の人間は黙っていても求心力を持つが、専門的経営者にはそれがない。
(一部割愛)
「盛田さんは私たちのヒーローでした」。99年11月、昭夫の合同葬の弔辞で出井自身がこう読み上げたように、盛田や井深は黙ってそこにいるだけで強烈なオーラを放つカリスマだった。社員は彼らの笑顔が見たい一心で、懸命に働いた。
出井にはそれがない。出井の言う専門的経営者とは、つまり「サラリーマン社長」。
(一部割愛)
「この前、30〜40代の社員に盛田時代の話をしたら、『そんな話は聞いたことがない』と言う。井深、盛田の精神の語り部がソニーの中にいなくなったからだろう」
井深・盛田を強く意識するのは出井の世代までであり、謦咳に接してはいない社長の中鉢良治や副社長の井原勝美は、創業家の呪縛に悩むこともない。
桃太郎は、鬼が島に鬼退治に出かけようというアイデアを思いつく。アイデアを思いつく桃太郎は起業家だ。桃太郎が歩いていくと、そこにイヌが鬼退治に加わる。イヌは主人に忠実に尽くすので実務家。次に、サルが鬼退治に加わる。サルは智恵の象徴。システム化が重要な仕事である管理者の役割。最後にキジ。キジは愛と勇気の象徴。グループ全体をまとめ上げる役。
このように、桃太郎の物語を会社経営になぞらえると、起業家・桃太郎が鬼退治をするというミッションをもって、実務家、管理者、まとめ役に出会い、最終的に宝を持ち帰るということなんだよ。会社経営においても、桃太郎の物語と似たような順番で必要な役割を登用し、事業を成長させていくんだ。
1946年創業以来、私共(株)ニシ・スポーツは「本邦唯一」の陸上競技専門メーカーとしてスポーツ業界に携わってまいりました。陸上競技用の用具、機器、設備、電子機器、ウエアー、トレーニング機器はもとより、競技計測、大会運営と陸上競技関連を会社の柱として行っておりますが、純競技スポーツ分野だけでなく、学校体育、幼児教育、生涯スポーツ、健康関連にも今まで以上に力を注ぎ、新規事業として「施設の運営のサポート」を今までに培ったノウハウを駆使して取り組みたいと考えています。
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