ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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2018.02.03 Saturday | - | - | -

テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(3)

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
-------

結局、3回シリーズとなってしまいました。私の専門分野であり、かつできる限り多くの方々に知っていただきたい情報と考えておりますのでご容赦下さい。

過去ログ参考エントリ
テングス病カテゴリ
花見シーズンを前に
テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(1)
テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(2)

では、最後となりますが、実際の「テングス病処置方法」について、ご説明しましょう。
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テングス病処置方法

まずは、ポイントから。

1)罹病枝の基部から切除すること。
(難しく書いていますが、感染した枝の最初の部分から切る、できれば健全部分を含めるということで、単に枝先を切っても意味がないということです)

2)できるだけ感染初期に切除する。
(小枝でも感染を発見次第、速やかに切るということです)

3)切除した断面には必ず抗菌・防菌塗布剤を施す。
(消毒し塗布膜で保護しておくということです)

4)感染した枝は放置せず焼却処分する。

5)使用した鋏・鋸なども消毒する。

ポイントは他にもありますが、基本はこの程度です。処置に適切な時期というものもありますが、基本的には落葉後の罹病枝が発見しやすい時期に、見つけ次第、処置していけば良いと考えています。

では、実際の処置方法の流れをご説明します。


(テングス病罹病部位です。)


(切除、鋸で切っています。)


(切断面です。)


(切断面に対してすぐに塗布剤で保護します。)


(塗布後の様子です。)


(テングス病罹病部位。速やかに焼却処分します。)

最後に

テングス病は、樹勢衰退の一次的な要因に過ぎません。土壌環境・被圧・踏圧など、他の様々なストレスが影響し、樹勢は衰退していきます。ただ、枯れ枝や折れた枝の放置、あるいはこれらの枝を剪定した際に切断面を保護しなければ、確実に木材腐朽菌類が侵入し、枝の心材腐朽から幹内部への心材腐朽へと進展します。

切断面の保護には、様々な塗布剤があります。農薬ではない環境に配慮した塗布剤の利用をお考えの方には我々が開発した安全なワサビの抗菌作用を利用した樹木の味方のご利用をオススメ致します。


(これが「樹木の味方」。日本・米国等で特許取得済みです。)


(「樹木の味方」塗布後の剪定切口の経年変化です。)

以上、日本にとって大切な文化の一つと言っても過言で無いサクラのために、テングス病をできる限り撲滅していきましょう。

参考になる書籍

サクラを救え―「ソメイヨシノ寿命60年説」に挑む男たち
文藝春秋
平塚 晶人(著)
発売日:2001-03
ランキング:261,229
おすすめ度:4
おすすめ度4 「満開の桜」には、人々を魅了する不思議な力があります


テングス病だけでなくサクラの維持管理方法一般について記載されている極めて優れた逸品です。
2006.03.20 Monday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(2) | trackbacks(0)

テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(2)

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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さて、前回のテングス病について:サクラの花見シーズンを前に(1)では、環境的要素の観点からサクラが弱る原因をご紹介してきました。今回は、生物要素的ストレス、その中でも深刻な問題となっている「テングス病」に重点を置いてエントリしていきます。

関連エントリ
テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(3)


(以下、写真はサン・アクト株式会社及びNPO法人グリーン・エンバイロンメントに帰属します。)

本論に入る前に、少し見にくいですが下の写真をじっくりとご覧下さい。ほぼ満開のサクラなのですが、なぜか緑色の葉がところどころに見えます。なぜでしょうか?



答えは続きのエントリをお読みいただければわかります。そして、今年の花見の時に、じっくりと観察してみれば皆様にも同じようなサクラを多数、発見されるかもしれません。

では、詳しいご説明をいたしましょう。
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生物要素的ストレスとテングス病

これは、「微生物による各種病害」・「昆虫や動物等の食害」などが挙げられます。ただ、昆虫や動物の食害は継続的(年中、続かない)なものは少ないため、微生物による持続的・継続的な病害が最も樹体にとって大きな影響を与えるのです。

この微生物によるサクラの病害の代表的なものが「テングス病」です。一般にはあまり知られていませんが既に深刻化、危機的な状況をもたらしている病害です。下の画像の赤く囲ってある部分をご覧下さい。落葉したサクラの枝に、少し異常な形状をした部分があります。多数の小枝がほうき状に出ています。
(ちなみにテングス病は、てんぐ巣病・天狗巣病などと呼称されています。)



これが、テングス病に感染しているサクラなのです。そして一度、感染すると自らのサクラだけでなく、近くのサクラも感染し、感染が進むにつれ、サクラは弱くなり、最悪の場合、枯れてしまうという極めてサクラにとって恐ろしいものです。そして、既に全国各地で多くのサクラやサクラ並木が、テングス病に感染し、危機的な状況に直面しています。

もし、お近くにサクラがある方は、一度、このような形状をした枝を持ったサクラが無いかご確認下さい。そして見つかった場合は、是非とも行政の方々などへ相談して下さい。いや、報告すべき問題なのです。

テングス病とは

では、テングス病について詳しく説明していきましょう。

この病害は「Taphrina wiesneri」という病原菌によるものですが、サクラの中でも圧倒的にソメイヨシノに発生しやすいことが判明しています。我々が行った調査では、テングス病に感染した個体69個の中で65個体(=94.2%)がソメイヨシノでした。また下の写真のように、一般の方が見れば、良い枝振りのように見える枝も、実は典型的なテングス病に感染した枝なのです。



(画像中央にある枝・葉、これがテングス病なのです。)

このようにテングス病は、小枝や大枝に感染し、感染した枝は最終的に枯れてしまいます。そして、付近のサクラも感染し、最終的には地域全体のサクラが感染(罹病といいます)し、全滅する可能性を秘めています。
(本来ならば、もう少し詳細を書くべきですがあまりにも専門的になりますのでこれ以上は書きません。)

そして、重要なことは、「老木のサクラがテングス病に感染しやすいわけではない」という点です。樹齢20年未満の若い個体でも多くがテングス病に感染しており、樹齢と感染は関連性が無いと言えるのです。人間でも、年齢に関係無く、あるいは体力に関係無く、一度、感染すれば誰でも大病に至ってしまう感染力の強い病気があります。テングス病は正にこれに該当するのです。

しかし、本当に重要な問題は、このテングス病のメカニズムがほとんど明らかにされていないということにあります。よって、現在では「感染拡大の防止」、「テングス病罹病枝の切除方法」など、「感染が見つかった後にどうすれば良いか」という後ろ向きの対策しか存在していません。

では、どうすればテングス病の感染拡大を防止できるのかについてご説明しましょう。

テングス病を防止するために

テングス病の病原菌は幹や枝の傷口や折れた個所から侵入します。人間でも傷口を放置しておけば、そこからばい菌が入り、化膿してしまうことは誰でも知っています。だから、人間は怪我をすれば、すぐに消毒し包帯を巻いたりするわけです。

人間は転んだりすると怪我をします。しかし樹木は転びません。ではどうすれば幹や枝に傷口ができてしまうのか。この原因は圧倒的に人為的要因、いわゆる人間の仕業なのです。

簡単に言えば、サクラの枝を剪定した後の枝の切口はテングス病の格好の侵入口となります。しかし、現在、剪定後はほとんど切口に侵入防止の処置を施していません。また、サクラ並木に作業用自動車が進入することもあります。この際、歩道に張り出した枝は自動車の屋根などに当たって折れてしまいます。しかし、誰も折れても治すことをしません。

よって、テングス病の感染防止策は非常に簡単なのです。

1)病原菌侵入口となる傷口をつくらない。
2)傷口をつくってしまえば、すぐに抗菌・防菌保護剤を塗布して病原菌侵入を防ぐ。

この二つしかないのです。

人間で言えば、怪我をしない。そして怪我をすればすぐに手当をするということ。人間なら誰でもがすることを、樹木には誰もできていないということなのです。

こんな簡単なこともできないのであれば、「樹木を植える」ことを止めれば良いのです。「植えたら最後まで面倒を見る」、これは樹木だけでなく動物や植物にも言えることではないでしょうか。私は緑を増やすことに反対はしません。ただ、「増やすと決めたら最後まで面倒を見る覚悟を持つ」。この点をしっかりと行政の方々や業界の方々にはご理解いただきたいと考えています。そして一般の方々にも。

さて、少し話が脱線しました。では次のエントリでに実際にテングス病の処置方法とそのポイントをご説明しましょう。

2006.03.19 Sunday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(2) | trackbacks(0)

テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(1)

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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今年は、例年より早くサクラが開花するとのこと。

昨年、私は「花見シーズンを前に」と題して、サクラの花見前に知っていただきたい様々な情報を書きました。今回、新たにサクラの花を見るだけでなく、もう少し一歩進んだ観察眼を持っていただきたく2回に分けて、エントリします。少し専門的ですが、過去のエントリと合わせて、是非とも今回もご一読下さい。

まずは過去エントリをお読みください:
花見シーズンを前に

サクラが弱る原因は?

まず、「樹木が弱る」という意味を認識、自覚されている方は、あまり多くないと思います。しかし、人間が疲れた時に風邪を引きやすいことと同じで、樹木も病気やその他のストレスが原因で、活力を失っていく場合があるということをまず知っておきましょう。

さて、サクラに限らず樹木は、生育過程において様々な「ストレス」を受けます。

このストレスの程度や継続期間によって、樹勢(樹木の勢い・元気さ)は変化していきます。このストレスを生じさせるものとしては、「環境」・「生物」・「人為的」なものなどがあり、これらの要素が単独で、あるいは複合的・相乗的に作用し、ストレスを誘発させます。

人間で考えてみましょう。

狭い空間、真っ暗な空間、埃だらけの空間に長期間、住み続ければ、誰でもストレスを感じ、最終的には様々な病気になってしまいます。また、悪い住環境という要素に季節の変わり目といったさらなる要素が重なると、風邪を引きやすくなってしまうこともあります。さらに、風邪をこじらせ、何の治療もしなければ、重病となってしまい、時には残念な死を迎えることがあります。

この視点で考えれば、樹木も人間とほぼ同じなのです。

樹木も、人間と同様に、一定のストレスの許容範囲を超えると衰退が加速化し、最後は枯死(枯れてしまうこと)に至る場合があります(この許容範囲等については樹木それぞれに違いますがここでは割愛します)。特に樹木は声を出すことができないため、ストレスの許容範囲を超えたとしても自らではどうすることもできず、衰退は加速度を増していく一方になる可能性が高いわけです。

一年に数週間程度しか脚光を浴びることができないサクラも、一年間、あるいは植えられた直後から、常に様々なストレスと向き合い、サクラが許容できる範囲のストレスならばサクラ自体が対応し、そうでない場合は、弱っていくのです。

さて、今回は、環境要素的ストレスについてご紹介し、次回のエントリで生物的要素ストレス、特に「テングス病」という病害についてご紹介します。

環境要素的なストレスとは

土壌状況・被圧・踏圧・風害や雪害による枝等の折れ・大気汚染等が挙げられます。

専門的なことは書きませんが、樹木は土壌から根を通じて養分を取り、成長していきます。人間で言えば食事のようなもの。バランスの取れた食事と、偏った食事では健康度合いが違うように、「土壌状況」は樹木の成長に大きな影響を与えます。

「被圧」とは、あまり耳慣れない言葉かもしれません。簡単に言えば、隣接した樹木がサクラよりも高木の場合、サクラの上部分(樹冠)に日光が届かず、枯れてしまうことを言います。例えば、日本の国花であるヤマザクラは、山地に広く自生しています。誰にも知られず数百年の歴史をもったヤマザクラが数十年前に植えられた杉の植林の影響で枯死してしまうという事例が多く見られます。よって、今後、サクラを植える場合はできる限り、隣接した広葉樹等の高木とは十分に間隔をあけて植栽する必要があるわけです。
(「過去エントリ」の「陽樹」の項目を参照下さい。)

「踏圧」とは、根元周りを人間が散歩する、ジョギングするなどを毎日、繰り返すことで、根が痛む、あるいは土壌が堅くしまってしまい、十分に根が成長できなくなり、衰退していく要因となることをいいます。

こちらは下記に過去エントリを引用しご説明します。

1)できる限り、樹木の根元に入らない。

花見客が毎年、数千人訪れる場所などは、人間が踏み固めた圧力で土壌が堅く締まってしまいます。土壌が堅いと樹木の成長に必要な根の成長が阻害されます(これを踏圧被害といいます)。著名な天然記念物の周囲には柵が設置されているのを見かけた方もおられると思いますが、根元付近の侵入防止=踏圧被害防止という意味合いで柵は設置されているのです。

特にサクラは浅根性といって、他の樹木と比較して地表近くに根が張っています。できる限り、根元周辺の土壌を踏まないことが根の成長を阻害しない一歩です。ちなみに根が張っている範囲は樹冠(樹木の枝や葉の茂っている部分)以上ありますので、幹の根元だけでなく、できればサクラの枝や葉が伸びている範囲より外側で花見をしていただければと思います。

2)露出した根を踏まないように注意する。

通常は、根というものはもちろん土の中にあり、細根という根の先端部分にある組織が養分を吸収します。ただ、工事などでコンクリートで根元付近が囲われている場合、根が伸長する場所がなく(根張り空間が無くなる)、根が地表に露出することがあります。できる限り、露出した根も踏まないようにして下さい。満員電車の中で常に足を踏まれている状態と同じです。


ここまでお読みいただければ、「踏圧」というものの恐ろしさをご理解いただけると思います。数千人の花見客で踏み固まれた土壌、さらに散歩やジョギングで毎日、踏み続けられることは、樹木にとってはかなりのストレスになるわけです。
-----

ここまでの環境ストレスを人間で例えて、まずシリーズ1回目を終了とします。

ここがポイントです。

ー木も人間と同じくストレスを受け、病気になることがある。
⊆木にとってのストレスの許容範囲を超えてしまうと、どうすることもできず衰退の道に入ってしまう。
E攵躱況は、人間にとって毎度の食事と同じ。できる限り、良好な土壌環境が必要。
い垢斡瓩に高く成長する広葉樹等を植えない。被圧によって、サクラは弱ってしまう
イ任る限り根元を踏まない、もちろん花見や宴会は根元の下ではやらない。
散歩やジョギングも根元を避ける。

さて、最後に人間に例えて終わりにします。

・あなたの通勤時間は2時間程度で常に満員電車です。
・窓を自分で開けることができず新しい空気が入り込まない電車に乗ったあなた。
・あなたは、少し背が低く、大きな人間ばかりに密着した状態で囲まれています。
・囲まれるだけでなく、身動きが取れず、常に足を踏まれ続けられ、乗車後、まもなく足はしびれ何も感じない状態になっています。

こんな状況で、毎日、通勤を続けていれば人間誰でもストレスを感じ、いつかは許容範囲を超えるはずです。

このような「満員電車」状態に常に向き合っている樹木、特に人間が「わざわざ植えたソメイヨシノ」を代表するサクラに多いことを改めて認識していただければと存じます。

さて、次回は、ストレスが許容範囲を超えた場合に生じる代表的なサクラの病害である「テングス病」についてご紹介します。

最後になりますが、私は何度も「テングス病」について過去に書いてきましたので、このサイトに新たに過去のエントリも含めた「テングス病カテゴリ」をつくりました。こちらもご覧下さい。
(今回の2回シリーズも内容が過去のエントリと一部、重複していますがご容赦下さい。)

関連エントリ
テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(2)
テングス病について:サクラの花見シーズンを前に(3)
2006.03.17 Friday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)

花見シーズンを前に

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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(写真は我々が回復させたサクラです。)

我々の晴舞台の一つであるサクラの開花。
この数週間のために一年間、歯を食いしばって現場でサクラの回復作業をしてきた社員。一年の苦労が報われると共に成果が問われる時期でもあります。

そこで今日は皆様にも参考になる花見の豆知識です。花見のときの話題の一つとして披露いただければとも思います。

花見は余暇・観光対策だった

花見は江戸時代までは、上流階級の遊び的な存在でした。

しかし、八代将軍「徳川吉宗」が、庶民のレジャーとして花見に着目し、江戸近郊数ヵ所にモモやサクラを植樹したことが始まりだと言われています。当時の不景気で気持ちが落ち込んでいた庶民の欲求不満解消ということで庶民のレクリエーションの一つとして花見を広めたわけです。そして、その頃、参拝・観光客を呼び寄せる手段として、寺院・神社も多くの花が咲く樹木を植え始めました。

こうして日本独特の花見文化は誕生したわけです。上流階級から庶民へ広がった理由。それは江戸時代から始まった余暇・観光対策だったのです。この対策が日本人のDNAにしっかりと根付き、今では風物詩とも言われるようになりました。これほど、政策が庶民に根付いた例は、現在も含め今まで花見くらいしかないのかもしれません。

花の魅力

なぜか、花見に行くと何気なくサクラの樹の下で弁当を食べたり、会話がはずんだりします。酒を飲まなくても多くの方に思い当たる経験があると思います。

それほど、花の魅力は我々の心を無意識のうちに開いてくれる効果があります。なぜなのかはわかりません。ただ、サクラだけに限らず、ウメやツバキやユキヤナギなど、花を楽しむ、そして人間と人間の会話を自然に成立させてしまう、コミュニケーションを弾ませる、そんな魅力が花にはあります。

そのためにもご注意いただきたいことがあります。
雑誌やTVの花見特集は、花見の名所紹介といった見る側からの情報が多く、サクラそのものについては、ほとんど触れられていません。

ご紹介する内容は、知っている方は知っている基本的な事柄なのですが、一般の方にはあまり知られていないことかもしれません。ただ、今後、毎年、満開のサクラの花見を楽しむことができるために是非、知っていただきたい情報です。

花見をする際に

1)できる限り、樹木の根元に入らない。

花見客が毎年、数千人訪れる場所などは、人間が踏み固めた圧力で土壌が堅く締まってしまいます。土壌が堅いと樹木の成長に必要な根の成長が阻害されます(これを踏圧被害といいます)。著名な天然記念物の周囲には柵が設置されているのを見かけた方もおられると思いますが、根元付近の侵入防止=踏圧被害防止という意味合いで柵は設置されているのです。

特にサクラは浅根性といって、他の樹木と比較して地表近くに根が張っています。できる限り、根元周辺の土壌を踏まないことが根の成長を阻害しない一歩です。ちなみに根が張っている範囲は樹冠(樹木の枝や葉の茂っている部分)以上ありますので、幹の根元だけでなく、できればサクラの枝や葉が伸びている範囲より外側で花見をしていただければと思います。

2)露出した根を踏まないように注意する。

通常は、根というものはもちろん土の中にあり、細根という根の先端部分にある組織が養分を吸収します。ただ、工事などでコンクリートで根元付近が囲われている場合、根が伸長する場所がなく(根張り空間が無くなる)、根が地表に露出することがあります。できる限り、露出した根も踏まないようにして下さい。満員電車の中で常に足を踏まれている状態と同じです。

3)きれいだからといって花が咲いた枝を折って持ちかえらない。

やってはいけないということで当たり前の話ですが、たまにこういった方がおられます。枝を折る行為そのものにも問題はあるのですが、折った枝の切り口から病原菌が侵入し、サクラ本体を衰退させる原因となります。

サクラはリンゴと同様、バラ科に属します(サクラと同じ属の樹木は何か知っているか?と花見の同僚に聞いてみましょう)。バラ科の樹木は病害虫に弱く、折れた枝・剪定後などの枝の切り口から腐朽菌が侵入し、腐朽が幹にまで達することがあります。是非ともサクラを衰退させる原因になるようなことは避けたいものです。

4)飲みすぎない・ゴミは必ず持ち帰る。

当たり前のことです。

観察・豆知識編

1)花びらの数に注目

花の並び方や集まり状態を「花序」といいます。サクラはウメなどと違って、ひとつの芽から複数の花が出ます。そこで、サクラの近くに寄って、ひとつの芽から出ている花の数がいくつあるか数えてみてください。通常は3〜4個ですが、元気なサクラは5〜6個ついている場合があります。

サクラの花の数を数えて、「う〜ん、これは、満開だが実はあまり元気の無いサクラなんだよねぇ」と物知り顔で言ってみることも良いかもしれません。是非とも、じっくりと観察してみてください。

2)テングス病

実は、私のサイトの検索サイトからのアクセスキーワードで最たるものが「テングス病」・「てんぐ巣病」という単語なのです。それほど、大きな問題となっているサクラ、特にソメイヨシノに多い病気です。

満開の花を咲かせているサクラの枝の一部に花がまったく付いておらず、葉が出ている場合があります。もしその部分の枝が箒(ほうき)状になっていれば、テングス病という病気です。ソメイヨシノの大敵で、強烈な伝染力を持ち、数年後にはサクラを枯らせてしまうほどの威力があります。今、全国でこのテングス病が問題となっています。是非とも、花見の際は、花の付いていないおかしな形の枝がないかチェックしてください。

テングス病の枝を見つけて、「おい、知っているか。あれはサクラにとって大敵の病気なんだぞ」と、これまた物知り顔でどうぞ。

3)陽樹

陽樹とはすべての枝葉に日光があたらないと健全に育たない木を言います。反対は陰樹です。サクラ並木などで、他のサクラと比較してあまり元気がないサクラがあれば、周辺の樹木を観察してください。他の樹木の影で日光があたらないような状態になっていれば、それが衰退の原因です。

これまた一緒に花見に行った方に「おい、なぜあのサクラは元気がないか分かるか? サクラは陽樹といってな。。。」とサクラ豆博士の登場です。

さて、サクラの花見でご理解いただきたいことは、サクラにとって一年で一番、輝いているときということです。難しいかもしれませんが、根元から少し離れた位置で、シートを敷いて宴会をする、根はできる限り踏まないように注意する、むやみに枝を折らない、といった点にご注意下さい。

これらのことを念頭に入れていただくことが、最終的に毎年、満開のサクラを楽しむことができるようになる近道と言えます。そして宴会に夢中になる前に、花びらの数や枝の調子も観察してみてください。いつもとは違った花見になること確実です。

緑色に塗られた場所に注目!!



最後に少しばかし我々の宣伝を。
もう一ヶ月程度前から、雑誌では「花見特集」。そして、先週末も我々のお客様のサクラがTVで全国放映されたのですが、これから、さらにサクラ特集が放映されるでしょう。

写真は当社が開発したワサビの抗菌作用を利用した樹木用保護塗布材「樹木の味方」(製品名)を塗った様子です。どのような目的で使用されるかは宣伝になりますので割愛しますが、簡単に言えば、殺菌用の塗り薬のようなものです。薬剤ではなくワサビの抗菌作用を利用している点やその他いろいろな効果が優れているということで特許を取得しています。
(やはり宣伝になってしまいました。何といっても当社最初の商品であり、私が青森のリンゴ農家の皆様相手に数年間、一人で販売していましたので愛着がありまして。)

花見特集の雑誌やTV中継などでサクラの名所や貴重なサクラを見られた場合、花ばかりを見るのではなく、枝や幹にご注目下さい。もし、緑色が枝や幹に見えたサクラは我々が維持管理や回復をさせたものです。また、皆様、これから花見に行かれた時は、花を見るだけでなく、枝の切り口や空洞になっている幹部分なども見てください。もし、緑色に塗られた部分があれば、「おぉ、これがベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘の小島愛一郎の会社が手がけたものか!」と心の中で叫んでいただければ幸いです。

ではこれにて。皆様にとって、良きお花見に今年もなりますように。
2005.04.03 Sunday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(8) | trackbacks(2)

テングス病撲滅のために 「美しい地球を次の世代へ」

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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この写真は「我々の会社:サン・アクト株式会社のトップページ」に大きく張りつけられているものです。

そして、我々が目指す、
BEAUTIFUL EARTH FOR THE NEXT CENTURY
美しい地球を次の世代へ引き継ぎたい

というフレーズもご覧いただけると思います。
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最近、ブロガーとして、コメントやトラックバックをほとんど残しておらず、かつサーバーが不安定のため、ブロガーの皆様の訪問や私のこのサイトへのコメント等も少ない状態です。
(本人はアクセス数は、まったく気にしていません。逆にアクセスが多くて困った事件もあったので。)

ブログを継続している理由。
それは、過去にも書いたと思いますが、
ブログという容易かつ有効なツールを使って、
できる限り、世の中を良くしていければ、

という考えが私の基本です。

時事問題やブログ界で自分なりに記事を書いてトラックバックすれば、アクセスは上がるかもしれませんが、アクセスが上がって、上述した「私の基本的な考え」が達成できるとは、あまり思っておりません。
(しかし、昨日の「GMO」というエントリーは、上場会社であるGMOとみなされて、ライブドアファイナンスにGMO関連ブログに検索として引っかかったことには、何ともブログとは凄いものだと思いましたが)
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さて、「お蔭様で」という表現が妥当か分かりませんが、季節柄なのかもしれませんが、大学や行政からの私のサイトへのアクセスが多いこの頃です。

各種検索サイトでトップ10に私のこのサイトや下記に紹介するサイトがランクインされています。

それは、正確な情報源が数少ないネット上で、我々が最も情報を蓄積しているもの、
卒論のテーマ・リソース探しかもしれません。
あるいは、これから始まるサクラの開花時期に向けて
対処すべきと行政が動いているからかもしれません。
それが、テングス病、てんぐす病、てんぐ巣病と呼称される

サクラ、それもサクラの大半を占める「ソメイヨシノ」の宿敵とも言える病害です。



写真が、ご紹介した病害です。一見、病気には見えないようですが、全国のソメイヨシノの約60〜80%は、この病害に罹病しており、罹病後、適切な処理を施さなければ、数年後には日本の観光名所等にあるサクラは、壊滅状態にあると考えても良いといっても過言ではありません。

ご興味のある方は、下記サイトをご覧下さい。
私が副理事長である、「NPO法人グリーン・エンバイロンメント」のサイトの中にあるものです。
(ちなみにグリーン・エンバイロンメントの理事メンバーは「こちら」です。)

てんぐ巣(テングス病)について
(このページの写真をクリックすると拡大されます。)

てんぐ巣(テングス病)処置について
(私が処置している姿がご覧いただけます。)
--------

できることなら、是非ともご紹介したサイトをご覧いただき、
日本、日本人にとって、
風物詩とも言えるサクラが危機的状況にあることを

ご理解いただきたいと思います。

そして、ご紹介したサイトに掲載されてある病害が皆様のお近くのサクラに見受けられないか、お時間のある時にお探しいただければと思います。
(過去にも同様のことを発したエントリーはありましたが。私は、目標達成のためには「しつこい男」なので、ご勘弁を)
--------

最後になりますが、いつも言っていますように、
樹木は声を出さないのです。
でも、助けてくれと叫んでいる、

はずです。特にテングス病で病んでいる、ソメイヨシノ達は。
2005.01.20 Thursday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)

新千円札とテングス病の意外な関係

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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今年の年末頃に新札が発行されることは皆様ご存知だと思います。そして、私のblogでテングス病、あるいはてんぐ巣病について何回も報告してきました。
(ちなみにこの写真、テングス病を処置している私です。緑化ベンチャー社長、何でもやります。)

テングス病処置方法について、ご興味のある方は、「こちら」をご覧下さい。

今の五千円札の裏側は、富士山の写真家で有名な岡田紅陽氏が撮影した写真をもとに図面化されたものです。今回の新千円札、表面は野口英世氏(お生まれになった福島県猪苗代町では、今回を機に町おこしが盛んだそうです)。そして、問題の新千円札の絵柄裏面、「逆さ富士」なのですが、サクラが描かれているのです。今、お手元の五千円札には無いことをご確認ください。

今回、誰がデザインされたか私はそこまで調べる余力は無いのですが、富士山周辺には数万本近いサクラが植樹されたり、また多数のサクラ並木が存在しています。

フジザクラという品種も多数、植えられていますが、サクラの大半がテングス病に弱いソメイヨシノなのです。そして、かなりテングス病という病気にかかっているサクラがあり、残念ながら、サクラとは思えない状況にまでなってしまった場所もあります。

関係者の方々にご迷惑になりますので、テングス病のひどい場所をこの場で伝えるなどは致しませんが、富士山という日本にとって貴重な財産(だからこそ逆さ富士が、新千円札でも採用されたと思っています)、緑化ベンチャーという違った角度から見れば、富士山をこれからも守っていくためには、やるべきことがまだ残っていると私は思っています。

最後に・・・

以前にもblogしたかも知れませんが、樹木は人間と同様に生物です。植樹するということは生命を誕生させることと同様です。すわなち人間で言えば、子供を産むことと同じです。

皆様は、自分に子供が生まれたら、毎日、必死になって子育てに専念すると思います。私も5人の子供達のうち、誰か一人でも大病になったら、いくらお金がかかっても治るまで努力します。

この視点で、樹木にも眼を向けていただきたいと私は思います。植樹=出産、植樹後の維持管理=子育て、テングス病などのサクラにとって危機的な病害=子供の大怪我や大病、日本人の少しでも多くの方々にこのような考え、視点を持っていただきたいのです。

極論するなら、ソメイヨシノのような各種病害を植樹するなら、最後まで面倒を見る覚悟を持って植えていただきたい。覚悟(現実的には行政の予算などに該当すると思いますが)が無ければ、絶対に植樹しては駄目なのです。

緑化ベンチャー社長だから、仕事柄そう言っているのでは無く、過去のblogである「地球温暖化」も、すべて人間が引き起こしていることなのです。

自然に生かされている、自然を中心に人間は存在しているのです。人間が自然をコントロールしたから「地球温暖化」という後戻りできない状況にまで来てしまったのです。

千円札の話題から、かなり極論めいた話に逸れてしまいましたが、私の考えに賛同いただく方は、少なからずおられると思います。


さて、今回のblog、私の意見に少しでも同意していただける方は「クリック」お願いします。

さて、話を新札発行に戻します。今、お手元に五千円札をお持ちでしょうか。五千円札の裏側は富士山が描かれていると思います。有名な「逆さ富士」というもので、地元では観光名所にもなっています。

今回、発行される新千円札、その裏側に今回、「逆さ富士」あるいは「逆富士」と言われるものが引き続き描かれていきます。それも一歩、踏み込んだ形で・・・
2004.08.05 Thursday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)

サクラの病害 テングス病とこぶ病が発生!!

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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何といっても危機的状態、それがテングス病。

当社」と京都大学教授陣が中心になって構成されている「NPO法人グリーン・エンバイロンメント」との研究でサクラについて新たな発見がありました。以前は「テングス病」あるいは「てんぐす病」と呼ばれているサクラにとって致命的な病害について何回かエントリしましたが、今回の共同調査で新たな病害が発見され、かなり危機的な状況になっていることが判明しました。仮称ですが「枝こぶ病」と言います。

こちらのサイト」をご覧いただくと、よくご理解いただけると思いますが、サクラの枝に「こぶ」のようなものが発生し、罹病(病気が付くこと)した枝は枯れています。

現在、「サクラこぶ病」として日本では認識されていますが、病原菌が不明のままで終わっています。研究対象地である琵琶湖疎水約270本のサクラのある区画では、ほとんどがこの病害で枝が枯れています。

実は、海外では、black knot(黒いこぶ)という病名で病原菌まで同定され、極めてサクラ属にとって深刻な病害であると認識されているのですが、この病原菌も2種類のどちらかではないかという議論で終わっている程、不明な病害です。

※下記、紹介サイトすべて海外サイトです。

こちらのサイト」は
Dibotryon morbosum(病原菌の名前)

こちらのサイト」は
Apiosporina morbosa(病原菌の名前)

しかし、我々としてはどうも日本のこのサクラの枝こぶ病は、「black knot」では無いのではないかと認識し、定点観測を2、3年は続けるつもりです。また原因究明にもこの程度の期間は必要だと思っています。

まずは、こういった病害があるという危険性を多くの方に知ってもらうために、NPOサイトにアップしています。

もし、このblogを見て、お近くにサクラがある方は、枝に「こぶ」がついていて、そこから枯れているような状態があればお知らせ下さい。テングス病・てんぐす病、そして枝こぶ病、これらが日本のサクラ全部に蔓延してしまうと、少なくとも10年以内にサクラの名所は壊滅状態になります。

本当にサクラは危機的状態になっているのですが、なぜか花見シーズンだけしかクローズアップしない日本人、そしてマスコミに悲しい気持ちも感じます。
2004.07.30 Friday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(4) | trackbacks(0)

テングス病、学術的調査結果

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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京都大学農学部と連携した「NPO法人グリーン・エンバイロンメント」の昨年度の「活動報告書」をサイトに一部アップしました。

「緑化に関する調査」と「環境教育」の二つの構成となります。本来ならば、すべてをアップしなければならないところですが、報告書は170ページ程あるため、最終的には製本して関係者に配布しようと考えています。

今回は「緑化に関する調査」についての報告ですが、この調査に関わったメンバーは、このような「素晴らしい方々」です。

今まで、このblogでも話題にしていた、「サクラのテングス病(てんぐ巣病)の被害の現状」についてだけ、緊急性があるということでアップしました。テングス病の被害状況とテングス病の処置方法などです。

被害状況は、197個体の35%がテングス病に罹病、その中でソメイヨシノだけに言えば62%が罹病という結果です。恐らく、このような多数の専門家が集合し、科学的にテングス病について調査した事例は、学術論文を含めてないと思います。

詳細は、「テングス病被害結果」をご覧いただければと思います。テングス病だけでなく、サクラの衰退要因など皆さんがあまり知られていないことが専門家として、しかし一般の方にもわかるように論文ではない感じで掲載されています。

一度、この分野に興味の無い方もお時間のあるときにご覧いただければと思います。読んでいただければ、こんな世界もあるのだなと感じていただけると思います。

さて、Googleで「テングス病」で検索してみると367件、Yahooなら241件、となります。どのサイトを見ていただいても、テングス病の被害が深刻であることが記載されています。

誰もが愛するサクラ、その大半を占めるソメイヨシノ、このサクラ達が実は、深刻な状況になっていることを知っていただければと思います。
2004.07.12 Monday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)

ソメイヨシノとテングス病

・参考:私の「テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:「テングス病の調査報告
・テングス病調査報告専門家:京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー

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NPO法人グリーン・エンバイロンメント」が昨年、一年間をかけて調査した「琵琶湖疎水」のサクラ並木2.5kmのサクラ約200本の中でソメイヨシノは約56%と半分以上を占めていました。

一定の評価基準で全個体を調べたところ、約33%が樹木の活力が著しく衰退している状態という結果が出ました。その結果とソメイヨシノの関係を見ると、ソメイヨシノが多い個所では最大で75%が著しく衰退しているという連関が見えました。

また、サクラ並木のある個所で集中的に衰退したソメイヨシノが多いなど、200本というある程度、評価できるサンプル数での結果なので信頼性のある結果と言えます。

なぜ、このような結果となったか、その原因は・・・

写真の葉っぱが妙に生い茂ったところがテングス病被害部分です。

最大の理由はテングス病、あるいはてんぐ巣病と言われる病害にあります。

1)あるソメイヨシノでテングス病が発生
2)感染性の高い病害なので、付近のソメイヨシノに罹病
3)周辺のソメイヨシノすべてに罹病
4)病害によって、ソメイヨシノの活力が衰退
5)最終的には枯死してしまう
6)宿主(=ソメイヨシノ)がいないので、病害が移動
7)他の個所で感染
8)上記1)のような流れで蔓延

このようなサイクルが繰り返され、多くの観光資源となり、その大半を占めているソメイヨシノはテングス病によって、衰退しています。

もちろんソメイヨシノの衰退原因は土壌環境や踏圧(人が根元を踏んで根が損傷する)など、様々な要因もありますが、最大の衰退要因はテングス病です。

知っている方は、数少ないことはないのですが、せっかくの花見場所、町の唯一の観光資源であるサクラ並木など、テングス病を多くの方に知ってもらわなければと思います。

何とかしなければ、というより「我々京都大学と共に運営するNPO法人グリーン・エンバイロンメントも危機感を感じ、実際に行動に出ます。
2004.06.23 Wednesday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)

今日は雨ではありますが・・・

・参考:
テングス病・てんぐ巣病・てんぐす病」記事群
・学術情報:
テングス病の調査報告
・テングス病・てんぐす病・テング巣病調査報告専門家:
京都大学教授を中心とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント理事メンバー
・特許情報:
テングス病、てんぐ巣病には、ワサビの抗菌作用を利用した安全な資材である「樹木の味方」(日本・アメリカ・ヨーロッパすべてに特許取得済み)をご利用ください。
・販売先:
テングス病だけでなく、各種切口保護や樹木保護剤として「樹木の味方」をこちらの「通販サイト」よりご購入ください。」
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今日は、当社製品で樹木保護用塗布剤「樹木の味方」を競合製品と比較するための塗布試験を実施する予定です。大学の先生と一緒に。しかし残念ながら雨が降ったのでとりあえず試験予定地だけ確認して終わるだけになりそうです。

本当に残念。しかし、塗布試験後、「樹木の味方」を取り扱っていただいている大手緑化会社の担当者と、大学の先生と現場で、テングス病の被害や、処置方法について、現場で説明することになっているので、雨ではありますが、やることはやるということに。

京都大学農学部教授を中核とした「NPO法人グリーン・エンバイロンメント」と「当社」で共同で、あるサクラ並木約270本程度を一年間かけて調査しました。270本を13区画に分けて、各個体にナンバリング。

テングス病発生、罹病の強弱が区画ごとに違うことが判明しています。要するに最初に発生したテングス病が区画全体のサクラを罹病させ、その後、次の区画へ罹病していくことがわかったわけです。あるいは、そういった罹病が最初に発生した区画が何ヵ所かあって、サクラ並木が数年後にはすべてテングス病に罹病するというわけです。

ということで、今日は昼から塗布試験打合せ、当社製品担当者と大学の先生とテングス病の実態について、最悪の場所を見てもらい、テングス病処置には当社製品が使えることを現場で体験してもらうという流れです。

その後、担当者と当社だけでいろいろ打合せ。多分、夕方までかかるでしょう。そして夜は、その大学の先生と、以前、このブログでお話した樹木内部構造を画像で測定できる装置の販売会社社長と飲み会。途中で、大学院の学生も参加予定で、樹木や生態、環境についていろいろと議論することになりそうです。

当社製品塗布試験から始まって、テングス病被害・原因の実態と処置方法を現場で確認、その後、販売担当者と打合せ、それから先生方や学生さんと飲み会。

今日は、こんな一日になりそうですが、うまく目的達成させてきます。
落しどころを先に考えておいて、流れをつくって、
そして少なくとも今日、設定した目的を達成させ、次へつなげる。
それも加速度をつけて。
難しいのですが、これが社長の仕事だと思っています。
2004.06.11 Friday | テングス病:てんぐす・テング巣病 | comments(0) | trackbacks(0)
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