ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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二度と戻らない風景

昨日、いつもの道を車で通りかかりました。
先週くらいから、銭湯が取り壊された場所で、お気に入りのサクラがあったところです。
工事直後、まだサクラは残されていました。
業者さんも少しは考えてくれているのだなと思いました。

その場所は、サクラが生きるには過酷な場所なのですが、
なぜか、非常に見事な花を咲かせ、また夏には見事な葉を生い茂らせるサクラだったのです。
家族や大学の先生と、なぜこんな場所で、ここまで元気に生きているのか、
その理由はなぜか、様々な議論をした記憶があります。

しかし、昨日、いつもの風景からサクラは消えていました。
大きなサクラが無くなったその空間は、ぽっかりと穴があいたような感じでした。
そして「分譲中」という看板だけが空しく、立てかけられていました。
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そこには、数ヶ月もすれば、新しい住宅が何軒か立つのでしょう。
また、十数年すれば、さらに新しい住宅に建替えられるのでしょう。
設計図を元に寸分の狂いも無く。

設計図があれば、優秀な職人がいれば、同じ建物を復元することは可能です。
そこまでの能力を人間は持っています。
そして、そこにはいつも変わらぬ同じ風景を見ることができます。

しかし、サクラがある風景は、どれだけ優秀な庭師がいても、同じ風景を創り出すことは不可能です。
なぜなら、根元から引き抜かれ、捨てられたサクラと同じものは、もうどこにも存在しないからです。

もう、サクラがあった風景は二度と戻りません。
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もし、子供の頃に遊んだ懐かしの山が一夜にして無くなり、ビルに変われば、一騒動が起きるでしょう。
ニュースになるかもしれません。なぜなら、どんなに優れた人間でも、山を元通りにすることはできないから。
取り返しがつかないこととは、このことかもしれません。

もし、日本中の公園から緑が消えてしまえば、誰も公園には行かないでしょう。
遠足にも行かないし、木陰で家族で弁当を食べることもないでしょう。
なぜなら、そこには「緑」が無いから。無くなって初めて緑の存在を知ることになるかもしれません。

銭湯が取り壊され、一本のサクラが無くなり、二度と同じ風景を見ることができなくても、
多くの人間は気にもせず、また騒動も起こらないでしょう。

しかし、それが一つの山であれば、それが日本中の公園の緑であれば、
誰もが緑や自然の大きな存在に気付くはず。
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もし、日本中の一人一人の人間が、一本のサクラを無くす行為をすれば、日本のサクラはすべて無くなるかもしれません。あるいは一人一人の人間が、いっせいにゴミを路上に捨てれば、足の踏み場もないでしょう。

今の人間は、いっせいに緑を無くしたり、ゴミを捨てているわけではありません。
少しずつ、少しずつ、緑を無くし、ゴミを散らかしているから、存在が目に触れない、意識しないだけです。

しかし、まもなく存在が眼前に迫るときが待ち構えているような気がします。
そして、存在を知ったとき、失われた風景は二度と戻りません。

なぜなら、自然を元どおりそのままに復元させる能力を人間は持っていないからです。
まったく同じ枝振り、花芽のサクラを復元させる技術を人間は、まだ持っていません。
まったく同じ植生の山を創造する力を人間は、まだ持っていません。
能力を持っていないことを知りながら、破壊を続ける人間達。

つらい思いをするのは、人間の一方的な積み重ねで破壊された自然。
そして、本当につらい思いを味わうのは将来の人間です。
将来、生き続ける人間のためにも、これ以上、二度と戻らない風景を増やすことだけは止めなければならない。
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今、地球温暖化や廃棄物など環境問題が盛んに議論されています。
恐らく、過去からの人間の無意識な行為の積み重ねが今、顕在化しただけかもしれません。

そして、一挙に表面化したときは、既に遅いかもしれません。
なぜなら、人間は自然を寸分違いなく、元どおりにする力を持っていないからです。

一本のサクラが無くなるだけで、失われた風景は二度と戻らない。

だから、自然の重みを今一度、見つめ直して欲しい。
これからの将来の地球のために。
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2005.03.18 Friday | 私のお気に入りエントリ | comments(3) | trackbacks(0)

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2017.04.27 Thursday | - | - | -

皆様のコメント

あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
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に書かれていたことを思い出しました。

>どうやって直すのかわからないものをこわしつづけるのはもうやめてください。

ホントにそう思います。
シュトウ | 2005/03/18 5:03 PM
私の友人の奥さんは、小さいころから、あの六本木ヒルズの近所に住んでいました。
多くの木が茂り、緩やかな時間が流れていたそうです。
あそこを通るたびに、あんな屋上庭園やコンクリートジャングルなんて要らないよ、あの綺麗な茂みは無くなってしまった・・・。と口から出てくるそうです。
知り合いの多くも、外へと追いやられてしまった。
今、そこの悲しい現実ばかり言うのではなく、実は、自分の住んでいる家の場所も、そうだったかもしれないって、思いをはせることが大事なのかもしれませんね。
マンションを建てるために、桜が何本も切られていたかもしれない・・・と、なんだか難しいですね。
ヤース | 2005/03/18 11:06 PM
>シュトウ様

陰ながらいつも応援、ありがとうございます。
知る人は知っている12歳の少女のスピーチ。
思い出しますね。全員、立ち上がっての拍手。
その後、世界は変わったのか。変わっていないですね。
だから、私もできることから少しずつ変えていきたいと
思っています。

>ヤース様、いつもながら多謝です。

新しい視点ありがとうございます。
そうですね。自分が住んでいる土地も何らかの犠牲に
よって成り立っているかもしれません。新しいものではなく
古いものにも過去の犠牲があるということですね。

いやはや、本当にいつもながらヤース様のコメントには
新しい視野が広がります。

本当にありがとうございます。若輩ものには勉強になります。
小島愛一郎 | 2005/03/19 2:53 PM
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