ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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2018.08.01 Wednesday | - | - | -
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運命を変えるために

今日は社員総会でした。
取締役会や戦略会議を経て、今期の経営方針や戦略などを全社員に伝える重要な会議です。

昨晩、社員総会を前に経営者トップとして、一人で考えていました。自分の人生の今までの歩みを。
現在、私は37歳。あと半年程で38歳になり、何となく40歳代を迎えるのかなと思う時期です。
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簡単に私の人生をご紹介すると、

1)ホテルチェーン創始者の孫として生まれ、地元小学校に入学
2)受験勉強をして地元私立中学に補欠で入学
3)エスカレーター方式で私立大学まで受験を経験することなく入学し、無事卒業
4)大学卒業の頃はバブル絶頂の時で、卒業生は全員就職したが、私だけ米国留学
5)一つ目のビジネススクールを一年間、終了したところで興味のある科目が無かったため他のビジネススクールへ編入
6)ビジネススクール卒業後、ホテルチェーンへ入社
7)今の会社に出向。青森で新商品を開発・販売
8)ホテルチェーン倒産
9)今の会社を立ち直し、社長就任
10)現在、ブログを書く毎日に至る
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私は人生を左右するものとして大きく二つあると思っています。
一つは「運命」、そしてもう一つは「行い」。

人間は誰しもそれぞれ見えないですが「運命」というものを持っています。
運命は自分で変えることはできません。また運命は一生、終わることもありません。運命に自らは支配されているといっても良いでしょう。ただ運命には流れがあります。速い流れもあれば、曲がりくねった急流を流されていくこともあります。ただ最後に行きつく先は生まれた頃から決まっているのかもしれません。異論があるかもしれませんが。

では、運命を変えることはできるのか。あるいは運命に支配され自分は無力なのか。
私は違うと思います。
運命をできる限り良い方向に流れていかせるために、また自分や会社、家族が幸せになる運命とするための一つの手段に「行い」があると私は思っています。人間として良いことをすれば、良い結果を生み、逆に悪いことをすれば、悪い結果しか生まない。また、突如として遭遇した事象について正しい対応をすれば、良い結果を生み出し、さらに良い循環を生じさせてくれる。

私は、「行い」こそが運命を変えてくれる唯一の方法だと思っています。
そしてこれを信じ続けることがさらに重要だと。
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こうした観点から再度、上述した私の今までの人生を振り返ってみます。昨晩、考えたことです。

かなり大きなホテルチェーンの創始者に生まれ、何の不自由もなく米国留学までさせてもらった私。ここまでの時点では、ほとんどが生まれ持った「運命」であり、何の「行い」も意識せず、流れるままでした。しかし、一年間、ビジネススクールに通い、二年目を目前として自分が勉強したい、魅力のある科目が存在しないことに気付き、他の様々なビジネススクールに編入の願書を送付しました。私にとって初めての「必死の良い行い」だったのかもしれません。換言すれば、漠然と同じビジネススクールに二年目も通っていれば、せっかくの米国留学も大きな糧を得られず卒業してしまったことになります。米国留学二年目にして私は運命を少し軌道修正したのです。

そして、帰国後、レールに敷かれたの如く、創立者の孫としてホテルへ入社。入社後、建設中の新規ホテルでマネージャークラスで働くための修行として、一年間の予定で他のホテルへ出向。しかし、半年後にグループ企業である今の会社に出向となりました。ここでも運命を変える「行い」を私はしました。決断と言えるかもしれません。今の会社は、当時、自分の父が社長をしていたのですが、父が開発し特許を取得したまったくホテルとは分野の違う商品を青森でさらに開発・販売をせよと命じられました。ホテルマンとして一生を捧げるつもりの私にとっては非常に迷いましたが、とにかくやってみようということで決意し、青森へ(青森時代の格闘のエピソードの一部は「こちら」)。ここでも運命の流れは予想だにしない方向に流れました。

そして、一生、忘れることのできないあの日。
青森滞在時代に家族で見た「ホテルチェーンが倒産した」というニュースは全国で放映されました。私が考えていた人生のレールが根底から無くなった瞬間でした。もちろん他のホテルで働くことも可能でしたが、当時、私が出向していた今の会社には他にも社員がいました。だから逃げることもなく、ゼロから事業そのものを変えて、再出発したわけです。それが今の衰退した樹木の回復事業となります。
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このように文章で書けば数十行の大学卒業後の私の約15年の人生。
しかし、失礼な言い方かもしれませんが、他の方には経験できない人生を歩んできました。あるいは歩まされたのかもしれません、「運命」というものに。しかし、ビジネススクール二年目の「私なりに良いと思った行い」を発端に、自らの行動で運命を切り開いてきたのではないかなと今となっては思います。いや、やっとそう思うことができる年齢になったのかもしれません。米国から東京、また京都で生まれ育った人間にとってはあまり馴染みもなく、知り合いも皆無だった青森での数年間。そして経験したくてもそう容易には経験できない数百億の負債を抱えた倒産。さらには、誰もがやっていない今の緑化事業。

ここまでは、よく表現される波乱万丈の人生と皆さんは思われるかもしれません。
しかし、この人生が私にとって生まれながらにして与えられた「運命」なのです。そして「運命」を良い方向に、自分や家族や社員の幸せにつながるような方向にすることが可能な唯一と言ってもよい手段が自らの「行い」なのです。これを信じ続けたからこそ、今まで私は自分なりに「運命」を切り開く力が沸き起こってきたのではと思います。
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多くの中小企業、一部の大企業は創業者一族で経営が継続されています。創業精神というDNAが引き継がれている企業は成功し、そうでない企業は失敗しています。もちろん創業精神が引き継がれているだけで経営が成立するほど甘いものではないことは承知の上ですが。

私も創業者一族の一員として生まれ、何もなければ経営を任されていたでしょう。しかし、私の「運命」はそのような流れ、方向になっていませんでした。結局、一族だから経営を引き継ぐ、あるいは引き継がせるのではなく、持って生まれた人間の「運命」が左右するのだと私は思います。引き継ぐべき運命を持っていれば誰が何をしようとも自然に引き継がれます。一族だからという理由は成り立つとしても根底は大きな運命の流れの一瞬でしかありません。ただ、後任を選ぶ人間が「善き行い」として判断したかしなかったかが大きな違いです。そして引き継ぐべき人間も持って生まれた「運命」という意識とは別に、自分にとって、社員にとって、そして社会にとって、自分が引き継ぐべきことが「善き行い」かどうかを判断したかどうかが一番、重要なことなのです。

持って生まれた誰にも左右できない「運命」、そして後任を選ぶ人間、後任を受諾した人間の双方に「善き行いをした」という判断があれば、そしてその判断が誰が見ても「善き行い」であれば、極めて強固な経営が継続されるのではと私は思います。同族経営であっても、他業界からスカウトしたとしても、これらが満たされていれば、誰もが納得し結果も出るでしょう。
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今、社員総会を終了し、この文章を書きながら、懸命に仕事をしている社員が私の横にいます。
彼も彼なりの運命を持っています。私の会社に入社したのも彼の運命でしょう。彼の運命をこれから左右するもの。それは彼自らが「善き行い」を続けることで彼自身が切り開くと共に、経営者トップとしてできる限り、側面からも正面からも、私自身が「善き行い」を示し、彼自身の糧に少しでもなればと私は思っています。

ではこれにて。
2005.04.19 Tuesday | 私のお気に入りエントリ | comments(5) | trackbacks(3)

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2018.08.01 Wednesday | - | - | -

皆様のコメント

内容の濃い記事ですね。
緑化事業ベンチャー・・・とは初耳です。
また訪問させていただきます。
小島さん
こんばんは。

すごく考えさせられるテーマですね。
運命というのは、
決まったレールのようで、
心持ひとつで軌道を変えていくことはできるんですね(^^)

小島さんの運命、
とても大きなレールを感じました。
そしてそれは、誰でもない小島さんご自身が、
善き行いによって導いていったレールなのですね。

とても印象深いお話をありがとうございます!

PS:ハンドルネームを2つも持つものではありませんね。。
  ちょっと変なハンドルネームですがご了承ください(^^;
ジッポ(seiG) | 2005/04/19 9:21 PM
>ビジネスノウハウ大学・内田様、はじめまして。

是非とも、今後とも訪問いただければと思います。
時には内容が薄い記事もありますので、そちらもお楽しみください。
緑化ベンチャー、初耳だと思います。しかし世間に求められている事業だと確信しています。だからこそ我々は、毎日、邁進し続けております。大きな夢を持って。

今後ともよろしくお願い致します。

>ジッポ(seiG)様

いつもながらコメントありがとうございます。
ある程度の期間は「ジッポ」というお名前でコメントされ、ブログ界を席巻されればと思っています。新サイトでもありますので。

さて、私は運命そのものは決まっている、変えられないものだと思います。しかし、人生は変えることができるものと思っています。

そのために必要なことは、自己の夢を持つということ。
そして良く言われる話ですが人生はドラマであり、ドラマの主人公は日々、常に自分であるという強い確信。

まず、大きな夢を描きながらも毎日を懸命に生きて人生の主人公として日々、あり続けようとする。そして、最後には大きな夢に到達する。
この壮大なプロセスに善き行いが加われば、善き人生だったと振り返ることができるのではと思っています。

数十年後、今回のコメントのやりとりを思い出しお互い、人生を振り返ることができる場があればいいですね。
小島愛一郎 | 2005/04/19 11:40 PM
こんにちは。

コメント久しぶりにいれます。e売るしくみ研究所の山本です。

「運命」・・・難しいテーマですね。

私は導きだと捉えています。。。

日々、選択を迫られる人生ですが、何かに導かれるようにして選択肢が用意されているような感じがしています。。。

つぶやきのようなコメント申し訳ございません!

今後とも、よろしくお願いします。
山本様、コメントではご無沙汰しております。

そうですね。毎日の決断や選択は、最後は運命につながっていくのかもしれません。その選択に善き行いが合致すれば、選択肢が多くても、すぐに一つに絞ることができる力が生まれるのではと思っています。

ご本業が好調のようで、大変かとは思いますが、また今後も気楽にコメントお寄せいただければと思います。
小島愛一郎 | 2005/04/20 1:07 PM
お気軽にコメント下さい:動画・画像といった関連語句をコメント文章に入れないで下さい。コメント拒否設定となります。









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「運命」と「行い」という言葉に共感しました。
進化論 | ゲンバネットワークス | 2005/04/19 5:54 PM
 皆さん、こんにちは。木村剛です。  三洋電機における野中ともよ氏の人事に関して
[ゴーログ] 経営者は結果で評価する:That’s none of your business! | 週刊!木村剛 powered by ココログ | 2005/04/27 9:16 AM
 またもや久しぶりの投稿となってしまいました。  私は自分で何かやってやろう!なんてうそぶいて、独立したいと本気で考えたりします。といっても、何をどうするかまでは考えてないですが。  一方でやはり、時代・社会の大きな流れというのがあって、自分もそ
流れにのること・流れをつくること | 新しい、人と森の関わり方を考える | 2005/04/28 12:15 PM

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