ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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天然記念物の非破壊樹木診断

 過日、とある場所で数種の天然記念物の樹木診断を実施しました。いつもの如く、「PICUS Sonic Tomograph(ピカス:樹木断層画像診断装置)」という測定機器を利用し、樹木の内部画像を非破壊で確認する診断手法です。近畿圏では当社のみが保有しているため、お仕事を頂戴したわけです。

参考:「最新非破壊樹木診断

 公園の樹木や街路樹と違い、天然記念物に指定される程の樹木は、少し表現がおかしいかもしれませんが、あまり都市部には存在しません(もちろん都市部にも天然記念物は多数、存在していますが)。

いざ準備開始
 人があまり出入りしない場所や自然環境が整った場所ほど、天然記念物に指定されるクラスまで樹木は成長するとも言えます。今回、調査した天然記念物もまさしく人の出入りがほとんど無い場所で、調査場所にたどり着くまでも大変、そしてかなりの急斜面のため、測定機器を設置するための準備などかなりの苦労があり、これらだけで半日を要しました。
 今日、今回の天然記念物の調査報告書の私が書く部分が先ほど終了したため、簡単にご報告することとします。と書きながらも社員から私が書いた内容について質問が来ましたが、もうあとは彼らに任せることにします。

センサー設置
 下の画像は高さ3m程度の場所で測定センサーを二人で設置している風景です。今回もかなりの重労働でした。



(以後、一切の画像は「サン・アクト株式会社」に帰属します。)


 さて、このように測定センサーを設置後、測定機器とパソコンを接続し、その後、測定開始です。下の画像のような感じで測定します。12個のセンサーをそれぞれ3〜4回程度、ハンマーで軽くたたくわけです。簡単に説明すると一つのセンサーのハンマーの打音を残りの11個のセンサーが音を拾います。この動作を12個のセンサーすべてで行います。樹木内部は腐朽や空洞など部位によって様々な形状をしているため、各センサーの音の受け方が違うこととなり、この違いを計算し画像化するわけです。
(かなり簡単に説明しており、本来のシステムは多少、違います。)



 このようにハンマーでセンサーをたたく人間、その結果(音速のようなもの)をパソコン画面上で見る人間は、12個のセンサーをたたき終わるまで、集中かつほとんど身動きできません。今回は季節柄、大丈夫でしたが、過去に書いたように、蚊が多くいる場所などは、身体中、蚊にかまれ、本当につらい状況になります。ちなみに下の画像は、測定中、必死になってパソコン画面を見つめている私です。



測定結果
 今回の調査の目的は下の画像のように外観からも空洞化している状態が、どこまで進行しているかを確認するものです。見えない部分にも空洞が進行している場合、それなりの対処を考えなければなりません。しかし、今までは、ハンマーで叩き、その感触や音で確認する、あるいは内部状況がグラフ化される測定機器での確認等の手段しかありませんでした。しかし、我々が保有する「PICUS Sonic Tomograph(ピカス:樹木断層画像診断装置)」では、今までに何度も書いてきましたが、瞬時に幹断面すべてが画像化されるという優位性を持っています。



 少し画像ではわかりにくいかもしれませんが、空洞が露出している部位から20cm程、上の部分を診断対象としてセンサーを設置しました。さて、結果です。



 画像の水色部分が空洞が進行していると思われる部分です。換言すれば空洞が進行している可能性が高い、そして画像処理によって、空洞部位も特定されたと言えます。
(詳細の所見については省略します。)

最後に
 天然記念物に指定されているため、行政の担当者の方も確認に来られます。逆に天然記念物を無断で診断や処置を施すこともできません。今回は、「画像診断」という今までに無いものであったため、関係部署のかなりの方が見学に来られました。ありがたいことです。しかし、診断中に話しかけられることも多く、とはいっても、「診断後に話をするからちょっと待ってください」と言うわけにもいかず、これまたなかなかの苦労がありました。
 今回の調査は、予算が余ったため、急遽、依頼が来たというのが事実です。ただ、このように新しい取組みに余った予算を使おうと決定していただいた行政の担当者の方に再度、この場を借りて御礼申し上げます。
2006.03.29 Wednesday | 非破壊樹木診断:樹木幹内部画像 | comments(2) | trackbacks(0)

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2017.04.27 Thursday | - | - | -

皆様のコメント

小島社長様、今回のエントリーは
大変判りやすく作業中に生起する
事象などまさに同感です。不定形計測の画像もあれば見たいです。
最近になって行政関係者にも非破壊弾性波画像診断が浸透してきた感があります。
ますますのご活躍期待しております。
●地球のはかりや http://tti.blog54.fc2.com
●環境計測テラテック
http://ttij.dreamblog.jp 
ピカス命 | 2006/03/29 5:42 PM
ピカス命様、お世話になっております。
我々の苦労、ご理解いただけると思っておりました。

さて、もちろんキャリパー使用の不定形計測も多数やっております。いや、これが基本と思っております。ただ、ブログ上でアップするにはやはり特定されるなど問題がありますのでご容赦下さい。

ではまた、京都に来られるときはご連絡下さい。お待ちしております。
小島愛一郎 | 2006/03/30 5:03 PM
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