ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
<< August 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2018.08.01 Wednesday | - | - | -
<< またまたTV出演、是非ともご覧下さい! | トップに戻る | 緊急:悲劇は突如として起こった、助けて下さい >>

思いやりの有無で行動も結果も変わる

樹木という特殊な生物

我々、人間も含め、高等動物の大部分は中枢神経や心臓があり、生と死が明白です。一方、植物には中枢組織がなく、巨大な樹木でも個々の枝の葉で光合成をし、ミネラルは根から水と共に吸い上げて生き続けています。

よって、樹木が持つそれぞれの「部材」がある程度、自由に生命活動を行い、その集合体として1本の樹木が存在しているわけなのです。もちろん、「それぞれの部材」には相互作用が存在しますが、生きているとみなされる組織は、葉を含めてごく表面部分に限られており、太い幹や枝の内部の大部分は死んだ組織なのです。それでも樹木は生き続けているのです。樹齢200年、300年などの樹木は多数、存在している一つの原因とも言えるでしょう。

大きな枝が折れたとしても、大きな空洞が幹に生じたとしても、樹木全体では衰退しているとは言えない場合もあります。そして、巨樹の空洞を「住みか」とする多様な微生物や動植物が生活し、一つの生態系を形成している場合もあります。ミクロの視点では、空洞だから樹木に悪影響を与えると考えることもできますが、マクロの視点では、空洞が無ければ他の生命体が「住みか」を失い、一つの生態系のバランスを崩しかねないという考えもあるわけです。

しかし、他の生物に置きかえて考えてみましょう。極論ですが、人間のお腹に事故などで大きな穴があくとします。もちろん、すぐに救急車に運ばれ、大手術となるでしょう。あるいは喧嘩をして、相手の腕の骨を折ってしまえば、この場合もそれなりの手当てが必要となります。また、いたずらなど様々な思惑で犬や猫を虐めると、それだけでニュースとなり、かつ大きく問題視されます。どの事例をとっても警察沙汰になる可能性もあります。

こうして考えると樹木は何とも特殊な生物体だと言えるのです。「落ち葉を掃除することが嫌」という目的のために強い剪定を行われる街路樹。極論ですが、「樹木の枝を切ること」と「動物の足を切ること」は、同じ生命に対する行為としては同一です。ただ、上述した「樹木の個々の部材」で構成されているがために、枝を切ってもすぐに枯れてしまうなどという目に見える大きな変化を多くの人間は経験していないため、枝を切る、折るという行為に多くの方々は罪悪感を覚えないのでしょう。
(もちろん樹木を良くするために剪定を実施することが本来の目的ですが、ここでは議論しません。)

サクラの枝を切った事件

この事件は私の地元である京都で発生しました。それぞれ違った日本料理店に勤める調理師2人が料理の飾りに使うことを目的にサクラの枝などを切ったというものです。報道では窃盗として書類送検するとの方針。
みんなでめでる公共のサクラの枝を、営業の目的で切るのはもってのほか。厳正に対処した。

と書かれていました。

恐らく報道以外にも日本全国で今、サクラの枝は切られているでしょう。花見の名所では、サクラの枝を片手に持ち歩いている方を見かけることもあります。これまた極論かもしれませんが、枝を切るということは人間の手足を切ることと同じことではないかと私は考えますが、多くの方には理解されないでしょう。

「株式会社いろどり」の取組み

もうすっかり有名になってしまっていますが、「株式会社いろどり」という第3セクターが徳島県にあります。約2000人という極めて少ない人口の町、上勝町にこの会社はあります。

何とか町を復興させたいと農協の職員の方が料理屋の飾り(ツマモノ)に対して需要があることを知られ、地元の山の葉を集めたことがきっかけです。当初はまったく相手にされず、農協の職員の方は一年間、自腹で料理屋や料亭に通い、どのような商品形態であれば「山の葉」でも売ることができるかを見つけ出されました。

そして、「山の葉」を採取するだけでなく、地元の農家の方々が畑やビニールハウスで自ら栽培し、現在では300種類以上の商品群を揃えるまでになっています。この取組みには高齢者の方々でも操作可能なパソコンやネットワークシステムも大きく評価されていますが、ここでは議論しません。

さて、実際に食事として提供されるツマモノ。飾りであったとしても「いろどり」を支える農家の方々は農薬を使用しないなど、徹底的に安全面にこだわりを持っておられます。

思いやりがあるか、ないかで結果は変わる。

さて、サクラの枝を切って料理の飾りにしようと考えた調理師。

全国各地の料亭や料理屋で、できる限り料理という主役が輝くように、一年中、心を込めて、時には山の葉を切り、時には畑でとれたものを出荷する「いろどり」を支える方々。

どちらも植物を切って、その美しさや形をもって料理を楽しんでもらおうという試みに変わりはありません。しかし、安易にすぐそこの手の届くところにあるサクラを何の意識もなく、切ってしまう人間と、安全面まで考え、一年間、葉を育てることからスタートしている方々。

どちらに思いやりがあるか、ないかは明確です。そして思いやりが強ければ強い程、恐らく料理も魅力的になるでしょう。そして、これは元ホテルマンの経験ですが、料理だけでなく思いやりが込められている店はリピーターが必ず定着します。

そして、どのようなビジネスにも共通していることだと私は考えます。

さて、樹木の持つ特殊な生命維持装置のご紹介から、かなり最後は脱線しましたが、基本的に今回のエントリの主旨は多くの皆様にご理解いただけると考えています。

こんな感じで良いでしょうか、「ヤース様」。
2006.04.18 Tuesday | 社会への思い | comments(5) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

2018.08.01 Wednesday | - | - | -

皆様のコメント

はい!小島先生!
詳しいことは小島さんにお願いしようと思い、導入部だけで留めていました。(笑)
ありがとうございました。
ヤース | 2006/04/18 4:04 PM
いや〜、素早いコメントでしたね。

思いやりは大切ということを分かっていただけたら、先生はそれで十分なのです。

でも朝一番のTBは、あまりしないで下さいね。何とか期待にお応えしようと先生はお仕事中、少々、気になって仕方がありませんでした。(冗談)
小島先生 | 2006/04/18 4:12 PM
ヤース様、重複コメント消しました。
次回は終業間際にTBいただけるとのこと。

まだ仕事は終えておりませんが、通常、22時頃に終えますので、その時間帯以降にTBを頂戴すると今度は一晩中、寝られなくなりますので、朝でも夜でもそして真昼間でもいつでもTBを受付させていただきます。
小島愛一郎 | 2006/04/18 9:25 PM
♪こんにちは。
このところ、新しい担当の仕事でたてこんでいたもので、久しぶりのコメントです。
見栄えばかりを飾るのではなく、もっと内面から滲み出るような美しさを大切にしたいものですね。
ところでわが社の花見ですが、小島さんのアドバイスを参考に、桜の根っ子を踏まないようにシートを土足厳禁として、脱いだ靴をきちんと揃えられるよう簡易靴箱を用意し、また分別した簡易ゴミ箱まで用意したところ、道行く人々から「ずいぶんお行儀のいい団体だね」と最大のほめ言葉を頂戴しました、笑。
あざらしサラダ | 2006/04/19 10:39 AM
あざらしサラダ様、久しぶりの平日コメントですね。ありがとうございます。

「内面から滲み出る美しさ」とは素晴らしい表現ですね。そしてどの分野にも該当すると思います。

さて、「分別した簡易ゴミ箱」とは素晴らしいですね。桜も喜んでくれたと思います。そして、そのようなスタイルの花見が増えることを願っています。

恐らく電車等で花見に行かれたと思いますが、今年もちょっとした距離でも車で花見に行かれる方がおられます。最後は、遠方の花見でも歩くか自転車というスタイルも定着すればなと考えています。
小島愛一郎 | 2006/04/19 2:51 PM
お気軽にコメント下さい:動画・画像といった関連語句をコメント文章に入れないで下さい。コメント拒否設定となります。









この記事のトラックバックURLです。
http://sunact.jugem.cc/trackback/518
皆様からのトラックバック

是非、ご覧下さい
ティファニーのテーブルマナー
ティファニーのテーブルマナー (JUGEMレビュー »)
W.ホービング
私がホテルマン時代に上司からこれだけは読めと言われた、テーブルマナーを知る基本の書籍。

▲ Page Top