ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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人のやらないことをやる

 今週、読んだ2冊の書籍のご紹介。どちらも製造業の社長が書かれた本なのですが、業種に関係なく、示唆に富んだ内容でした。経営者だけでなく誰もが一度は読んでいただきたい書籍です。まずは、「モノづくりの駆け込み寺」・「中小企業の星」とも言われ、「痛くない注射針」の量産化に成功した、多くの方がご存知の岡野工業代表社員(社長とは呼ばない)の「岡野雅行」氏の著書です。

岡野雅行 人のやらないことをやれ!―世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方指南
岡野雅行 人のやらないことをやれ!―世界一の技術を誇る下町の金型プレス職人、その経営哲学と生き方指南
岡野 雅行

 この中で「チップは先に出す方がいい」という部分があります。通常、我々はサービスの提供を受けた後に、チップを渡します。日本旅館などでは先にチップを渡す場合もありますが、海外では基本的にサービス後に渡すもの。私も米国滞在時は、当たり前のように思っていました。しかし、岡野社長いわく、サービスを受ける前に、それも、現地のレートが日本円で10分の1だとしても、関係なく、1000円払うべきサービスなら、現地通貨で1000円分払うことが自分のやり方ということです。
 チップというものはサービスに満足すれば、「サービス後」に僅かばかり多めに渡すもの。ただ、大抵の場合、総額15%分などサービスする側も予想できる範囲が多いわけです。そうなるとサービスする側も特に気合が入るわけでもない。しかし、チップ先払いでしかも日本の基準でもらえるとなると良いサービスをするに決まっている。そしてサービスを受ける側も満足する。「当たり前のことをやっては何の変化も生まれない」、そんな教えが「チップを先に出す」という当たり前ではない行動一つからも捉えることができます。いずれにせよ、岡野社長の波乱万丈の人生が書かれた私にとっても学ぶところが多い書籍です。

 次は、世界最小の100万分の1グラムの歯車の製造に成功した「松浦元男」氏の著書。樹研工業という極小精密部品ではトップメーカーの社長が書かれたものです。

先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった
先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった
松浦 元男

 この会社、「採用は先着順、試験無し、学歴・国籍・性別問わず」といったところがユニークだとされています。履歴書は過去の産物、これから一緒にやっていこうという未来志向、両親にとっては長年、育て上げた子供はかけがえのない宝物、そんな宝物に対して自分が数十分間だけ面接したり、試験したりすることでふるい落とすなど、やる資格は無いという考えからきているそうです。しかし、この書籍で私が最も着目した点は、「企業家として最重視していること」という項目。技術でもなく時代の流れを見ることでもなく「経営者にとって数字の理解が重要なことである」と力説されているところです。
 事業計画書や売上計画は損益計算書がベースとなりがちなのですが、それよりも貸借対照表、いわゆるバランスシートを重視すべきだと言われています。企業にとってはバランスが命、バランスが崩れると飛行機はすぐに墜落してしまう。「自己資本比率」・「内部留保」などの重要性が説かれていますが、専門的になりますので詳細は書きません。ただ、先に紹介した「岡野社長」も恐らく、数字には感覚的に強いはずと自分なりに解釈していますが、「松浦社長」の理路整然とした考えは簡単なこととは言え、常にバランスシートが頭に入っていないと大型の設備投資(資産勘定)を即決できないと力説されています。

 いずれの書籍もオススメです。私もこの2冊を読んで、様々なアイデアや刺激を受けました。是非、ご一読ください。「人のやらないことをやる」、理屈は分かりますが、かなり難しいこと。
そして、それよりも難しいこと。それは「人がやっていないことは何かを見つけること」だと思います。誰もがやっていないこと、常識とは思えないこと、これらを探し出し、実行された方が、恐らく今回、ご紹介したお二人の社長なのだと

私は考えます。

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2006.06.01 Thursday | 書籍紹介 | comments(0) | trackbacks(0)

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