「
ゴリラの鼻くそ」をご存知の方は多いかもしれません。以下、「ゴリラの鼻くそ」サイトから引用です。
名前は、ユニークですが中身には良質の黒大豆を使い、オーソドックスに仕上げた黒豆薄甘納豆です。美味しく食べて頂いた上に、「ゴリラの鼻くそ」というネーミングが家族の、近所の、職場の話の種になれば幸いです。ゴリラの鼻くそはこんな分野でも重宝されています。バレンタイン、ホワイトデー、企業内イベントの景品、企業の粗品、父の日のプレゼント、などなど。
全国の動物園やパーキングエリア、テーマパーク、駅などの売店だけでなく、海外にも進出(よってゴリラの鼻くそ英語バージョンもあります)されているそうです。ちなみにご紹介したサイト全体も見るだけで楽しい内容となっています。
島根の会社なので単純に「出雲の甘納豆」とネーミングしがちですが、今では200万袋を突破したこの商品。恐らく販路開拓や営業する際もこの「ゴリラの鼻くそ」の名前は少なくとも相手には印象に残るはず。しかし、「ゴリラの鼻くそ」を知らない方は、商品名だけでは、まったく何か想像がつかないでしょう。
さて、「
樹木の味方」(じゅもくのみかた)。こちらは我々の製品なのですが、こちらも何の商品か恐らく想像できる方は皆無に近いと思います。しかしお蔭様で例えば、Googleで「
「樹木の味方」」と検索いただくと関係各位が様々なネット上のチャネルで販売いただいています。もちろんネット以外でも販売しております。
「樹木の味方」は、剪定後の枝などの切口に外部からの各種菌類の侵入を防止するために塗布するもので、果樹農家の方々などは、必ずといって良いほど、剪定後の切口には農薬などの塗布剤を利用されています。人間でも怪我をすれば消毒し菌の侵入を防ぐために絆創膏を使うことと似たようなものです。さて、「樹木の味方」は、無農薬リンゴ栽培農家の依頼を受けて、ワサビの抗菌作用を利用し商品化したものです。そして、日本だけでなくこの技術は米国など海外でも特許を取得しています。
「樹木の味方」は農薬ではありません。農薬登録していないため、効果効能を直接、訴求できません。頭痛薬でもないのに「頭痛に効く」と言えないことと同じです。また、今もそうですが、農薬というものは有効成分に近い名前(厳密には違いますが)が製品名に使われます。よって、製品名=カタカナ=すぐには何に使うことができるのかわからない、という現状が開発当初の調査で見えていました。
そこで、効果効能を訴求できない、しかし、切口に塗布して使用するものであることを理解してもらうために、開発当初に、考えたネーミングが「樹木の味方」。そして、パンフレットも写真だけで経過の推移の違いを見てもらい、「一目瞭然」の一文字を変えて「一木瞭然」というコピーにルビをふったものとしました。(現在のパンフレットは、まったく違いますが。)
「ゴリラの鼻くそ」ほど、強烈なネーミングではありませんが、また、多数の方々が知っておられるとも言えませんが、塗布剤なら「樹木の味方」という評判は静かにじっくりと、専門家や業者の方々、行政の方々には浸透しています。
換言すれば、開発当初に、農薬のようにあるいは格好良いということで、カタカナでネーミングしなくて良かったと言えるわけです。もちろん「ネーミング」だけでモノが売れるとは言えませんが、「商品名」は非常に重要な要素の一つということを久しぶりに「ゴリラの鼻くそ」のサイトを見て、思い出した次第です。
ネーミングとは少し違いますが、子供の名前も親の気持ちが現れている大切なもの。それほど「名前」というものは人間にとって大切なものともいえるかもしれません。
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皆様のコメント
「ゴリラの鼻くそ」は地元の商品なので反応。
「樹木の味方」、わかりやすくていいですね。今は、ベタなネーミングが効く時代だと思います。
(そういえば、うちは様なしで・・・というかなり前のエントリを思い出しました。)
さてやはり、地元では誰でも知っている名産品、いや特産品なのでしょうか。いずれにせよ、誰もが一度、聞けば忘れられない名前ですね、「ゴリ鼻」
しかし、この私の記事と自動連動している書籍紹介がどれも本物のゴリラの生態などの本ばかりなのが、何とも残念・・・
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