ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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批判することは簡単なこと

 昨日、昼間に私の携帯電話が鳴りました。電話先の声はお世話になっている東京のある金融機関の方。一ヶ月に2度程度、お会いし、我々の会議に参加され、その後、数時間ほど「第二事務所」で酒を酌み交わし様々な話題について議論します。

 「社長、昨日から京都なんですよ、今晩、会いませんか?」とこの方。
 「はい、何時頃に会社に来られますか?」と私。
 「急で申し訳ないんですけど京都駅近くのいつものところで」とのこと。
 「今日は最終新幹線で東京へ帰るパターンですね、了解しました」と私。

 過去にも何度かあったのですが、最終の新幹線で帰るまでの2、3時間程度の打ち合わせです。最初の1時間で重要な話を行い、その後は冷たいビールをこの方は飲まれます。しかし、私は会社から京都駅まで車なら30分以内で到着可能。わざわざ自宅の駐車場に車をおいて、電車に乗って・・・ となると倍の時間を要するため、今回は車で直行。

 「京都も暑くなりましたね、社長、今日は車ですか?」とこの方。
 「えぇ、車の方が早いので時間の節約ということで、ご容赦を」と私。
 「じゃぁ、今日は私もアイスコーヒーと軽い食事で新幹線に乗りますよ」
 「すいませんね、せっかくというのに」と私。

 さて、その後、報告すべき事項や進捗状況など、打ち合わせを一通り、終えて、食事をしながら雑談へ。

 「昨日、サッカーの試合、見られました?」と私。
 「えぇ、ホテルでね。しかし、負け方が悪かったですね」とこの方。

 そこで、お互い、サッカー談義が。「第一四半期にかなりの好業績を上げて、中間期を波風立てることなくどちらかというと守りの姿勢で進みながらも、期末ぎりぎりになって突如としてアクシデント発生」といった感じで、経営に置き換えた議論や、「0対1ですっきりと負けた方が次につながったなぁ」といった会話や、「暑いのはオーストラリアも同じ。でもボールを追いかける側の疲労とボールをコントロール・支配する側の疲労ではまったく違う」などなど。

 お互い、ひとしきり試合について話し合ったあと、この方がぽつりと一言。

 「批判するのは簡単なんですよね・・・

 そうです。今回の日本選手の批判をすることは簡単。そして批判されているだろうと肌身を持って感じているのが当事者の選手や監督、そして関係者。批判慣れされているかどうか、一晩明ければすっかり気分は次の試合、といった議論はここではしません。
 ただ、言うはずもなく、言ってはいけないと絶対に思っておられると考えますが、「そこまで言うなら、お前がやってみろ、できるものなら。」という気持ちがあると私は考えます。そしてこれはスポーツだけではありません。経営も政治もそうかもしれません。「トップは孤独」と言いますが、それは「失敗を批判されて当たり前、しかし成功しても当然のことであり誰も誉めてくれるわけでもない」ということに少なからずつながると私は考えます。やり方や方向性について良いか悪いかはともかくも、総理大臣を批判することは誰でもできます。「じゃぁ、そこまで言うのなら、総理大臣にお前がなってみたら?」と総理本人から言われた場合と同じかもしれません。
 私は今回の日本選手の戦い・結果についての論評をネットやメディアではあまり確認していません。ただ、批判の記事や論調は少なからずあるでしょう。「この4年間、何をやってきたんだ」といった感じでしょうか。
 いずれにせよ、今回の試合結果に関係なく、「批判することは簡単。しかし批判するのならば覚悟を持ってやるべき」という点、そして「成功して当然ではなく、成功することには多大なる、そして本人しか見えない努力が存在している」という二つの重要な、しかし忘れがちな点に、昨晩の数時間の打ち合わせの帰りの車中で独り、改めて考えていました。
 批判することも批判したくなる点を見つけることも本当に簡単です。しかし、心から覚悟して批判している人間は少ないでしょう。そして心ない人々から多くの批判を浴びている人々の多さ。どこの国でも同じかもしれません。ただ、繰り返しになりますが、心ない、安易な批判に苦しむ人々の存在については、経営者としても一人の人間としても、常に忘れてはならないと私は考えます。

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2006.06.14 Wednesday | 私のお気に入りエントリ | comments(8) | trackbacks(1)

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2017.04.27 Thursday | - | - | -

皆様のコメント

こんばんは、ヤースです。
そうですよね「批判」と「分析」は違いますよね。
「批判するのは簡単」と言うのは簡単ですが、冷静に分析できるかどうかは経営にも通じますよね。
「なぜ?」という考えを放棄したら経営は成り立ちませんからね。
それにサッカー談義は無責任な方が楽しかったりします。(笑)
「次は背水の陣で!」などという言葉を聴くたびに「今まではそうじゃなかったの?」と突っ込みたくなりますよね。(爆)
単純かもしれませんが、やっぱり日本に勝って欲しいですね。
ヤース | 2006/06/15 12:01 AM
サッカーではありませんが、別のことでちょうど同じようなことを考えているところでした。批判するのは簡単ですが、それは「覚悟ある批判」なのか。そして、少なくとも批判している案件について自分なりの考え抜いたアイデアをアウトプットできるのか。
ただ、選択肢や権限の少ない人が批判することも認めねば、閉塞感や権限を持つ人の暴走を許すということもあり得ます。選択肢が批判対象と同じレベルなら、言うだけはナシですが… 難しいです。
ガ島通信 | 2006/06/15 1:25 AM
ヤース様、毎日、グルメなご報告楽しみにさせていただいております。
(しかし、昼間から餃子とは大丈夫なのかと危惧しながらも)

さて、サッカーなどのスポーツでは「批判」が解説に入ってしまうと本末転倒になりますね。相手チームとの中立性も求められます。
(他国は違うようですが・・・)

しかしスポーツでは解説者は元経験者なのでそれなりの分析が「覚悟」として現れているのですが、誰もが「解説者気分」でいると第三者や当事者には「批判めいた言葉」にしか聞こえない場合があります。

経営においては、トップは批判されて当たり前なのですが、心無い批判だけは、勘弁して欲しいですね。「見出し」一つで印象も変わります。

サッカーに戻りますがそりゃ、私も日本に勝って欲しいですよ。数時間で勝ち負けが明確になるところがスポーツの醍醐味の一つだと思っています。これが経営となると・・・
小島愛一郎 | 2006/06/15 1:06 PM
ガ島様、もちろんサッカーではないと理解しておりますが、何となくお悩みのようですね、今回、頂戴したコメントは。

散見される「批判」にそれなりに貫いた意志は存在しているのか、また、批判する、あるいは批判された事柄について自分は少なくとも説得性のあるアウトプットができる状態にあるのかどうか。

しかし、批判する側も批判される側も、置かれた立場によって、あるいは、批判内容が到底、的を得ていない、許されるべきものでないとしても強いものが言えば、それで弱いものは何もいえないということはおかしく、閉塞感・あきらめを最初から存在させてしまう。

というように今回のコメントを私なりに理解しました。
(間違っていたらご指摘を)

いずれにせよ現実空間でも仮想空間でもあり得ることですね。そして難しく、私は現実としてどこででも今も起こっていることと考え
ています。

で、私としては、答えになっていないかもしれませんが、批判する側、批判される側にも立場や批判対象に関係なく、「ここまでは言っては駄目だろう」という線引きを双方が持っているかどうか。その「線引き」がある程度、合致しているか。かなり乖離していれば大きな悲劇が起きます。よって、どちらかがあるいは誰かが「線引き」をある程度、どこかの段階で明示しなければ、傷は深くなりそれこそ後戻りできないと思っています。

少し答えになっていないかもしれませんが、必要と思われれば引き続きコメントをお願いいたします。
小島愛一郎 | 2006/06/15 1:22 PM
なるほど。線引きですか。参考になります。「それを言ってはだめだろう」というのが、また難しいですね。逆説(になっているかどうかわかりませんが)ですが、相手のことを思いやっているか、相手の立場に立てているかというところでしょうか。
ガ島通信 | 2006/06/16 10:51 PM
ガ島様、「線引き」は「阿吽の呼吸」とも言えます。「あっ、しまった言ってしまった、言い過ぎてしまった」と思った時に、素直に謝る、あるいは思いを何らかの形で伝えることができる準備を自らが常に意識しているか。

相手のことは、深い関係でなければ、あるいは深い関係と思っていても、相手のことを実は、分かっていなかったことは多々あります、私も。

よってまずは自分が常に心の準備をしていく、あるいは、やはり経験かもしれませんね。私も今も失敗しています。「あぁ、言ってしまった。」と後悔してばかりです。

例えば、子供の友達に「お父さんは何のお仕事しているの?」と聞いた時、「お父さんはいない」と答えられた時、「あっ、しまった」と思い、「ごめん、悪いこと聞いたね」と瞬時に謝りましたが、相手の子供さんの方が「気にしないでください」との答え。この場合、年齢に関係なく、ある意味、子供さんの方が上手(うわて)だと感じました。

結局、相手が見えていれば何とかなるのですが、相手や相手の裏側にある見えないものへの対処は、やはり限界があります。限界があるという認識も「自分なりの線引き」の一つかもしれません。
小島愛一郎 | 2006/06/16 11:22 PM
まあ、期待した試合に負けたという欲求不満でしょうね。案外批判には慣れている選手が多いのじゃないでしょうか。特に海外組は、メディアから酷評された経験が幾度もあったようですから。
批判は、建設的というか創造的ならあったほうがいいと思いますが、そういった批判って結構批判する力量が必要になってくるので、「覚悟」ということになるのかもしれません。
ワールドカップは今日のクロアチア戦に期待しています。チームがが焦ったり堅くならないことを祈るばかりです。


大西宏 | 2006/06/18 9:54 AM
大西様、TB&コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、批判慣れしていると思います、選手や監督各位は。ただ慣れてしまうと本質をあるいは的を得た批判を的確に受け入れることができないかもしれませんね。受け流してしまうともいえると思います。

いずれにせよ、今晩がターニングポイントです。人それぞれ人生の岐路みたいなものがあるわけで、ジーコジャパンは大きな責務を担っています。この点だけでも凄いな、私なら萎縮してしまうところです。

ということで数時間後を楽しみに・・
小島愛一郎 | 2006/06/18 1:29 PM
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クロアチア戦で勝つは45.6% | 大西 宏のマーケティング・エッセンス | 2006/06/18 10:39 AM

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