ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか:威張っているだけと言われないために

 「なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか」という書籍の第二弾のレビューです。今回も書籍のごく一部の紹介となりますが、「エライ人」の振る舞いについて、自戒も込めて、ご紹介するとします。

偉い=特別扱い?

 自分が「エライ立場になったと思う人、あるいは自覚せずとも知らぬ間にそうなった人」。そんな人種の特徴に、「特別扱いされて当たり前」という思考回路から、様々な行動パターンが現れると著者は言います。

 例えば、高級レストランや高級ブランド店で「特別待遇」を要求する人。例えば、必要も無いのに自分が属する会社の名刺を出し、何らかの特別扱いを要求する人など。いわゆる、「俺を誰だと思っているんだ」・「私が誰だかわかっているの」という気持ちが根底にあり、その意識が特別扱いという行動に出てしまう人の存在は、私にも想像できることであり、誰しも否定できないことでしょう。

 逆に、「この会社ではそれなりの立場にあるが、一歩、外を出れば誰とも変わりは無い」と思う人、「この店ではかなりの金額を購入している。しかし、自分より多く貢献している人も存在するだろうし、初めて来店する人もいるだろう。別に自分だけ特別扱いしてもらう権利は無い」といった極めて自分を客観視し、謙虚な考えを持つ人は数少ないのでは、と著者は言います。

話し方、聞き方にも注意が必要

 次に、「エライ人」の特徴として、「自分ばかり話す、相手に話す時間を与えない」という「演説グセ」が見受けられると著者は言います。また、相手との会話の中で、すぐに「いや、それは違う」・「そこは、おかしいよ」と相手の話をさえぎってしまう人の存在、「君の言うことは最初から大したことはないだろう」と思い込み、そのことが、ついつい行動や口調に出てしまう人の存在を挙げています。前者を「攻撃的な聞き方(Aggressive Listening)」、後者を「傲慢な聞き方(Arrogant Listening」と著者は区分できると言います。

 当たり前のことかもしれません。自分は偉いと思い込めば、「自分の言うことは常に正しい、自分の言うことの方が誰よりも正しいに決まっている」という思考回路に陥ることは想像に難くありません。

威張ってばかりいる人間だと烙印を押されないために
 人間というものは、「基本的に話を聞いて欲しい」と思う生き物です。逆に、相手が話を十分に聞いてくれないと思った瞬間に、信頼は消滅し、「この人のために懸命に動こう」という気持ちや態度は生まれなくなってしまいます。

 「エライ人」は、残念ながら、「相手の話を聞くというスタンス」ではなく、「相手の話を聞いてやる・評価してやるというスタンス」が中心となってしまいます。この結果、相手から信頼を失うだけでなく、下からの生の声を聞くチャンスが減り(=生の声を相手が言わなくなる)、結果として冷静・的確な判断ができなくなります。よって「威張ってばかりいるだけで、何もわかっていない人間」という烙印を第三者から押されてしまう可能性が大きくなることは当然のことかもしれまん。

 換言すれば、「それなりの立場」になった人間は、上述した話し方・スタンスに陥りやすく、結果として正確な情報が入らず、「裸の王様」となってしまう危険性が高いということを知っているだけで、「何も知らないくせに威張っているだけ」という烙印を押されてしまう可能性は少しは低くなるといえるでしょう。

私自身について考えてみる

 今までまとめたことを自分なりに考えると、少なくとも、私は「特別扱い」を第三者に要求したことはないと思います。馴染みのレストランに行っても、他のお客さんと同様に静かに振舞っています。

 ただ、少し論点がずれますが、過去の経験を書いてみます。

 私が以前、属していた企業はそれなりに大企業でした。そしてその企業は、最後には事実上の倒産という結果となりました。倒産前後の私に対する人の接し方には、二通りありました。倒産しても関係なく接していただいた方、倒産した後はまったく接していただけなかった方。

 換言すれば、私自身を評価していたのではなく、「私の属している企業、肩書き」といった単なる紙にしか過ぎない「名刺」のみを評価している人がいたということです。これは、頼まれもせずに、「自分の名刺を見せ、特別扱いを要求する人」の態度と、少し似たものがあると私は考えます。誰しもがその人自身をすべて評価するのではなく、その人の属性の中で最も評価できる一部、あるいは最も自分にとってわかりやすい部分で判断してしまうということです。そして、社会人の場合、評価対象の最優先が「企業規模であり肩書き」なのかもしれません。

 この考えから、逆説的にエライ人こそ、その人なりの判断基準を持っており、多くの場合、人柄といった人間的なものでなく、肩書きといった非人間的なものしか眼中に無いようになってしまうのではないかと私は考えます。

 さて、私自身の話に戻しましょう。

 私は、一人で話し続けることはありません。相手の話を聞き、そして自分なりの考えを話します。ただ、「本当に相手が言いたいことは何か」、「話している言葉に隠された本当に意味は何か」について、確実に把握し、応じられているかと言われれば、自信がありません。

 私は経営者です。ただ、話し相手は、同じ経営的立場にある人・営業に来られた人・営業に伺った先・社員・学生さんなど、非常に広い範囲の相手と会話をします。これらの広い範囲の人々に対し、常に相手の立場を十分にふまえ、上述した「本当に相手が言いたいことは何か」を考え、確実に応じることは今までの経験上、かなり難しいと考えています。なぜなら、どうしても「経営者という大きな視点」で物事を考えてしまうからです。これは私の場合であり、優秀な経営者なら、相手の立場に応じて、多様に対応されるでしょう。しかし、私はまだまだ目線が「経営」という大きな枠組みで会話をしてしまう、その観点を中心に、相手の話を聞き、答えてしまう、という情けない状況にまだまだある人間です。

 「裸の王様」にならないために、経営者としてではなく、まず人間として駄目な男という烙印を押されないよう、「肩書きや年齢ではない、その相手の人自身すべて」を捉え、そして、「本当に言っていることは何か」ということを確実に把握できるためにも、「相手の話を聞く姿勢を持ち、その姿勢を相手が十分に認識できる」ように、これからも少しずつ、努力していきたいと私は考えます。

 さて、次回も、エライ人の行動や心理について、まとめていきます。いつになるかはわかりませんがお楽しみに。

参考

なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか?
なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか?
伊東 明

なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか?
なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか:誰もが馬鹿になる可能性を持つ
なぜ「エライ人」は馬鹿になるのか:「馬鹿」にならないためのまとめ

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2007.06.21 Thursday | 書籍紹介 | comments(0) | trackbacks(0)

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