ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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2018.08.01 Wednesday | - | - | -
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本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ



 昨今、食に関する産地偽装、偽装表示などが問題となっている。
 あきれるばかりの内容が日々、報道されているが、いずれも不正に違いはない。組織的な関与は無かったと抗弁している企業もあるが、そうであったとしても、組織である企業の売上として計上され、コストは仕入れとして原価計上されることに違いは無く、結果として企業体が行ったことと同義であると私は考えている。

 さて、今回のエントリは、偽装問題を議論することではない。ただ偽装問題の発生の根幹の一つを考えるにおいて、このエントリのタイトルである「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」を紹介したい。
 このタイトルは「e−中小企業ネットマガジン(11/14号)」(編集&発行=e−中小企業庁&ネットワーク推進協議会)の巻頭コラムのタイトルである。以下に、コラムの冒頭部分の一部を引用する。
 注:「本メールマガジン記載の巻頭コラム等の記事は、出典を明らかにして頂ければご自由に引用することが可能です」と記載されているため引用可能と判断した。
◆どの企業にとっても基本となる本業があってこそだ。本業が栄えていなければ、存続しないし、長く続いている企業には社会に役立っている業がある。とはいえ本業に安住は禁物だ。本業と思い込んでいるのは、当の企業だけで、当の企業が本業と誇る業が、厳しく時代や社会、市場によって鍛錬され、自らも絶えまず磨くことを怠ると、何百年続いた企業も明日がない。慢心から本業を自ら崩壊させている企業を数え上げるに枚挙のいとまが無い。株式会社 斎藤農機製作所(山形県酒田市、齋藤成徳社長)の社訓「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」には本業におごらず、甘えず、絶えず顧客のニーズに敏感で、時代・市場の変化を十分汲み取ろうとする同社の深い考え方が読み取れる。

 私はこのメルマガ冒頭部分を読み、極めて正当でありながらも、言われてみて、なるほどと今さらながらにして思った感があった。

「本業を離れるな」

 時間を買うという観点だけではないが、事業拡大のための企業買収が「ホリエモン騒動」以来、その是非が世間で注目されながらも行われている。「ホリエモン騒動」よりかなり以前から買収は行われていたことも確かである。
 ただ、私自身が見る限りにおいては、昨今は「本業を離れた買収」が多いのではと考える。特に、上場後、数年程度の企業は、常に成長する姿勢を見せなければならないため、買収に走ってしまう傾向があるのではないだろうか。

 「自社の本業を明確に把握し、その本業を時代の変化を先取りし、今以上に対応させることを目的とした買収」を行っている企業ももちろん、多く存在している。ただ、一部の企業の買収行為には「本業を発展させ足り得るもの」とは思えない事例もある。
 特に「自社に足りないサービスを持つ企業を買収する」という行為は危うい側面があると考える。基本的に「自社が足りないと思っている部分は自社の努力で補う」、あるいは「本当に自社にとって必要か」を考えることが重要ではないだろうか。その買収は本当に必要なものかを自問自答してから実施すべきということであり、結果として必要ではなかった買収もあると言える。事実、数年以内に売却している事例も多い。

 これこそ、まさしく「本業を離れるな」と言えるケースではないだろうか。成長志向を見せるため、短期的な連結売上や業績を向上させるための買収(暖簾代償却の議論は無しとして)は、時に「本業から遠く離れた企業文化が生じる」という危険性もあるのではないだろうか。

「本業を続けるな」

 自社では本業と思い込んでいたとしてもそうでない場合が多い。だから常に自問自答すると共に、日々、変化する社会へ対応しているかを確認せよという意味が「本業を続けるな」、いわゆる「本業は変化していくものである」ということだろう。

 例えば、モノを作る企業があるとする。その企業にとって、モノを作ることが本業なのか、それともモノを売ることが本業なのか、順調であればある程、どちらかわからなくなるポイントが来る時が必ずある。いずれにおいても、どちらかに重点が置かれ過ぎると、破綻に陥る危険性が高くなると私は思う。
 最高のモノを作ることに熱中しても、社会が必要としない時代が来た瞬間に、誰も買わなくなる。逆に、モノを売ることばかりに執着すると、自らがモノ自体の価値を忘れ、冒頭に述べた偽装表示といった行為をしてしまう可能性がある。
 常にモノを作ることと売ることのバランスを時代の変化に合致させ、自社本位ではなく、まさしく顧客本位で「本業を変えていく」ことが「本業を続けるな」ということだろう。

 私の経験だけであり、極論で、異論のある方もおられると思うが、農家の方々も「自分が思う本業だけを続けておられる」場合が多い。
 米を主体とされている方はコメ農家である。リンゴならリンゴ農家である。それが「本業」だ。ただ、私は東北地方で5年以上、あらゆる農家の方々とお会いしてきたが、大半の農家の方は、自分がつくった農産物は誰よりも最高だと自ら言われていた。もちろん、最高と言われる方がつくったコメや果物はおいしい。
 しかし、そこには競争原理や顧客志向といった概念がほとんど無かった。きつい表現だが「自分が作ったモノは最高だ」という思いしか存在しておらず、実際に作ったモノを口にする消費者との接点など皆無であり、その意識さえも無かった。当時、生産者と消費者が顔を合わせ、実際に話し合い、その期待に応えたモノを試行錯誤し生産するといったことをされていた農家の方に、私は出会ったことはほとんど無かった。もちろん常に栽培に試行錯誤している農家の方は多い。ただ、常に消費者と正面から向き合うことを中心に試行錯誤されている方は稀有では無いだろうか。

「本業の中身を変えよ」

 今まで書いてきたことを考えれば、まさしくこれこそが「結論」であると素直に心に入り込んでくる。
 本業から離れたことはしない。しかし、何が本業なのかは時代の変化と共に変えるという意識を持ち、実際に変えていく。その結果をふまえ本業の中身を変えていく。こうすれば自ずと本業の本質的な中身は変わっていくはずである。
 変化した、自らが変えた新たな本業は、お客様にも評価される。この繰り返し、そして「本業の中身」は企業が存続する限り、幾通りもあり続ける。

 さて、翻って私の会社はどうであろうか。

 今まで、詳細は書けないが、紆余曲折が多々あった。お蔭様で大失敗したものは無かった。ただ、反省すべき点は、「本業が持つ弱み」を補完するために新規事業を行うことばかりに注力し、成功こそしたが、長続きしなかった。長続きできる事業ではなかったともいえる。結局、自社にとって本当に必要な事業ではなかったのだろう。
 そこで、昨年度は本業に徹した。まさに本業ばかり行った。私ではなく社員の努力の結果である。そして、昨年度後半から「本業を続けるな」という言葉通り、時代の変化に対応すべく、少しずつ種を蒔いてきた。そして今年度に入って、種は小さな芽となっている。まもなく目に見える芽が出る予定である。

 そして、私自身や自社だけでなく、誰しもが目に見える芽であり、評価される芽であるよう今からも少しずつ、一歩ずつ努力していく。これから始まる何ヶ月か、あるいは何年かの努力のサイクルの中にも「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」という考えを頭に、心に刻みながら。

 そして、結果に満足せず、さらなる新たな本業の中身を探し続けることも忘れずに。

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2007.11.14 Wednesday | 経営的視点 | comments(0) | trackbacks(1)

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 皆さん、こんにちは。木村剛です。「ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘」さんが
[ゴーログ]本業を離れるな、本業を続けるな | 週刊!木村剛 powered by ココログ | 2007/12/07 8:47 AM

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