ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

 サン・アクト株式会社は京都で、環境や緑化だけでなく、
深く多様な衣食住空間をできる限り発信することを目指す企業です。
 ベンチャー企業社長である、私自身が語る挑戦と苦闘の日々。
また、妻と5人の子供達の歩み、そして様々な方へ、私なりの思いをこのブログで発信続けていきます。
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拝啓、イノシシ様へ


(画像はイノシシ様ではありません)

 お世話になります。
 サン・アクト株式会社 代表取締役 小島愛一郎と申します。

 まずは簡単な自己紹介をさせていただきます。私は緑化・環境関連の小さなベンチャー企業を経営しております。

 私はいわゆる「人間」という生き物で、人間同士であれば、メールアドレスというものがあり、それによってお互い連絡するのですが、残念ながら「イノシシ」様のアドレスを知りません。
 また、イノシシ様にとっては、まったくどうでもいい話なのですが、一応、社長という立場でブログというものを4年以上、書き続けており、初対面の方などは必ずこのサイトをご覧になってから私と会われることが大半となっております。よって、今回、いわゆる「社長ブログ」において、イノシシ様へのメッセージをエントリすべきか迷いましたが、他に手段が無いため、このような形と致しました。
 さらに私は、「標準語の日本語」・「関西弁」・「津軽弁」・「英語」・「中国語」と、それなりに話すことができるのですが、「イノシシ語」については残念ながら話すことができません。唯一、「ドリトル先生」という方が「動物語全般」を話されると聞いておりますが、書籍で拝見しただけで、面識もありません。
 できれば他の手段で、イノシシ様に対して、お伝えしたかった内容があったのですが、上記の各種理由により、今回、このような形となりましたことについて、何卒、ご理解いただきますよう心よりお願い申し上げます。

 前置きが長くなりました。申し訳ありません。以下、本題に入らせていただきます

小学生時代のトラウマ

 これもまた、イノシシ様にとっては関係の無い話なのですが、できればご理解いただきたいことがございます。
 私が小学生だった頃、登校する途中に放し飼いになっている犬がいました。毎日、静かに犬の前を通り過ぎるのですが、3日に1度は放し飼いの犬に追いかけ られました。それこそ、大きな声で吼えられ、追いかけ回されました。この経験がきっかけとなり、今でも犬が苦手です。さらには、失礼な話ではありますが、 イノシシ様のような巨大な動物も私は苦手となっております。簡単に言えば怖いのです。

昨今の動物の皆様の情勢

 恐らく、敏感なイノシシ様ですのでご存知かと思いますが、私の会社周辺には猿が出没したり、カラスがゴミを荒らしたりと、3年ほど前から、私共の居住空間に動物の皆様が頻繁に進出されています。
 先に書きましたように、犬が苦手な私は猿の出没も怖く、追いかけられた経験はありませんが、猿の姿を見るだけで、静かに後ろ歩きでその場を去るような状態にあります。
 このように3年ほど前から、昨今の動物の皆様の情勢が大きく変化しているのではと考えます。恐らく、多様な原因があると存じますが、やはり「食べ物」が、従来の動物各位の居住空間に無くなりつつあるのが最大の要因と考えます。
 人間たちは、「地球温暖化」の影響と考えております。気温・地温の変化によって、従来の植生が変化し、動物の皆様が食べるものが減少したと推測しております。このあたりについてイノシシ様は、どのようにお考えでしょうか?

イノシシ様へのお願い

 前置きが長くなったと書きながらも、またしてもいろいろと書いてしまいました。やっとイノシシ様へお伝えしたいことを書くことができそうです。
 まずは、以下の地図にて私どもの会社が利用している駐車場の場所を確認したいと存じます。

大きな地図で見る

 このように周囲を山で囲まれた中に駐車場があります。

 数年前までは、夜の23時頃にイノシシ様のご家族一同が駐車場付近を歩いておられるのを見た記憶があります。ちょうどその日は取締役会という会議が遅く まで続き、深夜近くに駐車場へ行った際に、皆様の姿を拝見し、極めて息が止まるような驚きを感じたことを今も忘れておりません。恐る恐る、皆様に見つから ないように車に乗り込みました。

 さて、今年に入ってから、イノシシ様のご家族は引越しされたと考えております。私どもが借りている駐車場のすぐ横を夜間のみのご自宅とされたと存じます。
 最近は、特に夜間のご自宅のご利用時間が早まったようで、数週間前までは夜の9時に駐車場に行っても、おられなかったのですが、とうとう最近は9時には既にご家族の皆様がご帰宅のようで、私自身も驚いています。

 ご存知かもしれませんが、私は毎日、22時頃に駐車場へ行き、その足で帰宅します。昨晩もそのような時間帯でしたが、「イノシシ様の唸り声」の歓迎を受け、私は怖い怖いと思いつつも、静かに車のドアを開け、乗り込みます。

 せっかく見つけられた夜間のイノシシ様のご自宅を変えて欲しいとは申しません。ただ、数年前は、もっと山奥におられたはずなのに、そしてもっと遅い時間 に駐車場付近に現れておられたはずなのですが、どうされたのでしょうか。可能であれば理由をお聞かせいただければと存じます。
 いや、やはり無理ですね。私はイノシシ語を話すこともできず、さらに犬や猿、イノシシ様のような姿の方々が基本的に苦手であるため、近寄ることもできませんので。

私なりのご提案

 そこで、私なりの提案がございます。またまた前置きがありますが、今しばらくお付き合い下さい。

 先に書いた洞爺湖サミットではG8首脳が、世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年までに半減させるという数値目標を宣言しました。しかし、G8に 中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの5ヶ国が加わった「主要経済国首脳会合(MEM)」での宣言ではこの数値目標について長期目標を採択する ことが望ましいというレベルのみで、明確に反映されませんでした。既に国家間で協調することが無理であることを露呈したとも言えます。
 イノシシ様にとっては、温室効果ガスについてご存知ないと考えます。それよりも日々のご家族の生活がすべてだと思っております。
 しかし、人間の世界においても、温室効果ガスについて知らない方も、そして日々、どうやって生活してくかが何よりも優先である人々が多数、存在します。 もちろん温室効果ガスだけが理由ではありません。戦争や内紛、人種間の問題など様々な理由が重なっています。ただ、明日の生活をどうすればいいかを懸命に 考えておられる人々が存在していることは事実です。

 イノシシ様が今年になって、人間が常日頃から利用する駐車場を夜間のご自宅として利用されていることは、まさしく明日の生活、ご家族の生活を考えた結果 だと考えます。それほど切迫した状態となっておられると推察いたします。私自身、とうとうここまでの状態になったのかと極めて危惧しております。
 イノシシ様や私が生存しているところは「日本」と言います。世界の中では先進国として技術、社会など全体的に進んでいる国と位置付けられています。その 日本においてすら、私ども人間が利用する空間にまでイノシシ様が進出せざるを得ない状況は、他の先進国においても同様の事象が発生している可能性が大きい とも言えます。もちろん国によって人間が利用する空間に進出する動物は違うはずですが。

 いずれにしましても、昨今の動物の皆様の変化は、皆様が以前より住んでおられた環境の変化、悪化を如実に物語っていると考えます。そして、その変化が限 界に達し、私ども人間の空間に進出せざるを得なかったのではと考えます。換言すれば、私ども人間はまだまだ環境の変化、悪化を身近に感じ取っていないとい うこととなります。
 
 極論かもしれませんが、イノシシ様の行動は、将来の私ども人間の姿を物語っているのではないかとも考えます。人間も住む場所を変えざるを得ない日が近い 将来、あるということです。人間は住む場所を変えるために、戦争という手段を利用する可能性があります。猿の民家への出没もある種の戦争かもしれません。
 しかし、猿同士が生き残るためにすぐに殺し合いをするとは考えられません。イノシシ様もご家族のために、他のイノシシ様を殺すことは考えに考えた最後の 手段だと存じます。しかし、人間は生き残るために、同じ人間同士で殺し合いをすることをまず最初に行うという可能性を捨て切ることはできません。その日が 来た時に、やっと他の人間は環境の変化、悪化に気付き、対策を講じるのかもしれません。しかし、それでは遅すぎると私は考えます。

 現在、世界では様々な理由で「原油」というものが高騰しております。昨日、漁業に従事されている方々が、漁船の燃料代の高騰に対し、一斉にストライキや 東京でデモを行われました。同様の事象は世界各国で発生しています。イノシシ様にストライキやデモをしていただくつもりはありません。また無理な話という ことも承知しております。

 ただ、楽な生活に慣れた先進国の人間にとっても、原油の高騰は、生活や経済を脅かしています。換言すれば、「原油の高騰」という事実があって、やっと先進国の人間は現実を直視し、ストライキやデモといった行動に出たと言えます。
 
 以下のお願いは、荒唐無稽な話かもしれません。

 イノシシ様が既に人間が居住している空間に進出せざるを得ないという現実は、ストライキ・デモといった意思表示の一つと考えます。
 つきましては、「イノシシ様のご友人にも協力いただき、できる限り多数のイノシシ様に人間が居住している空間に進出していただければ」と存じます。もち ろん、農業を営んでいる方々が、畑を荒らされるという被害が生じるかもしれません。しかし、私は永年、農家の方とお付き合いしております。農家の皆様も被 害には困っておられますが、根本的な理由は、自然環境の変化にあり、その変化をもたらしたのは私ども自身であることを十分に承知されています。

 この程度まで、イノシシ様が行動されなければ、私ども人間は、「既に迫っている危機」を直視せず、先のG8サミットのように先延ばしに終始すると私は考えます。

 私ども人間も、完全に馬鹿ではありません。ただ、「現実を直視しない」・「先延ばし」するという傾向があります。「エコ」と言いながらも、最後は「エ ゴ」に帰結すると言えるかもしれません。どんなに科学が発達しても、「エゴ」が私ども人間を破滅すると考えます。私どもやイノシシ様、そして他の生命体が 存在している地球自身は強固なものです。ただ、今のように何もしなければ、現存している生命体は地球に存在できなくなります。

 以上、無理は申しません。しかし、イノシシ様ご家族だけでなく、他のイノシシ様にも協力いただき、何らかの行動を示していただけませんでしょうか。できる限り、大きな行動を。

 イノシシ様にこのようなことをお願いすることは情けなく感じます。しかし、恥ずかしながら、人間のみで解決できる状態に既に無いところに来ていると私は 考えます。私も子供の頃からのトラウマにより、まだまだイノシシ様には恐怖感を覚えますが、ご協力いただけるのであれば、私も最大限の努力を致します。そ の際は具体的なご指示を頂戴できればとも考えております。

 是非とも、ご尽力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

                        敬具

※「ベンチャー企業社長ブログトップ10位へ

2008.07.16 Wednesday | 環境問題への思い | comments(0) | trackbacks(0)

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2017.09.10 Sunday | - | - | -

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